
ドイツではクリスマス一ヶ月前になると、ほぼ全ての街でクリスマスマーケットが開催されており、ドイツ人にとって外でグリューワイン(ホットワイン)を飲むことが生活の一部になっています。
クリスマスマーケットはドイツ発祥といわれており、1393年に開催されたフランクフルト・アム・マインのクリスマスマーケット、1310年に開催されたミュンヘンのクリスマスマーケットなど、一番古いクリスマスマーケットには諸説ありますが、1434年のドレスデンのクリスマスマーケットが最も古いクリスマスマーケットとして有力です。
そんな本場ドイツのクリスマスマーケットでしか体験できない、おすすめクリスマスマーケット5選について書いていきたいと思います。
① ドレスデン
“ドイツ最古”のクリスマスマーケットで有名なドレスデンのクリスマスマーケットですが、上記にも書いた通り、1434年にドレスデンで最初にクリスマスマーケットが開催された、ドイツ最古のクリスマスマーケットになります。
ドレスデンのクリスマスマーケットの特徴
ドレスデンのクリスマスマーケットは複数の広場で行われるクリスマスマーケットから成り立っていますが、中でもアルトマルクト広場で行われるシュトリーツェルマルクトが600年近く続いている歴史あるクリスマスマーケットとして有名です。
特徴的な木造の小屋が立ち並び、サクソン人の民芸品と一緒にこの地域で製造された伝統的な製品などを販売しています。
また毎週合唱などのイベントがあり、他にも音楽、観覧車、魅惑の森、人形劇など、子供だけでなく大人も楽しめるようなアミューズメントもあります。
そして名物はギネス記録に認定された高さ14.6mの世界最大のタワー(ピラミッド)もこの広場にあり、会場を彩っています。
クリスマスマーケットを巡るならまずドレスデンからスタートしてみるのはいかがでしょうか。
参考文献:
https://striezelmarkt.dresden.de/de/
② シュトゥットガルト
https://www.instagram.com/p/B6OHcHhlDRp/?utm_source=ig_web_copy_link
次にシュトゥットガルトのクリスマスマーケットを紹介します。
シュトゥットガルトのクリスマスマーケットは世界最大と言われています。
■シュトゥットガルトのクリスマスマーケットの特徴
シュトゥットガルトのクリスマスマーケットも他の町と同様に、複数の広場で同時に開かれますが、特徴的なのはシュロスプラッツからカールスプラッツ、シラー広場を越えて市庁舎向かって広がる、280店以上の屋台とそのイルミネーションの豪華さが圧巻で、これが世界最大規模のクリスマスマーケットと言われる理由になります。
またそれぞれの広場にも特徴があります。
中心にあるマルクトプラッツは美しいクリスマスの装飾品や工芸品、または美味しいおやつ、グリューワイン等の温かい飲み物といったクリスマスマーケットの必需品が販売されています。
また綺麗な屋台の屋根の装飾も特徴的でクリスマスマーケットの魅力や雰囲気を味わうには十二分な空間です。
カールスプラッツには古本や骨董品が売られている白いテントがあり、ちょっとした宝探しのような体験を味わうことが出来ます。
シュロス広場は巨大なピラミッドと、新宮殿を背景に木造の小屋が続く風景が特徴的です。
また屋台で「ドイツ風餃子」ともいわれる「マウルタッシェン」「フラムクーヘン」などの南西ドイツ名物やドイツはベルリン発祥の定番料理「カリブロースト」も販売しているので、グリューワインと一緒に是非堪能してください。
参考文献:
https://christmasmarketguides.com/stuttgart-christmas-markets-guide/
参考文献:
https://movingtostuttgart.com/event/christmas-market/
③ ミュンヘン
ミュンヘンクリスマスマーケットの特徴
一番の見どころは、新市庁舎があるマリエン広場で開かれるクリスマスマーケットです。
20,000平方メートルにも広がる屋台の壮大さと、ゴシック様式の新市庁舎の前に設置される2,500個以上の照明が装飾されてライトアップされる26mのクリスマスツリーの幻想的な雰囲気が特徴です。
クリスマスツリーと新市庁舎とのコントラストがとても幻想的で、新市庁舎で見られるドイツ最大の仕掛け時計「グロッケンシュピール」と共にミュンヘンのクリスマスマーケットのアイコンになっています。
毎日午後5時半に新市庁舎のバルコニーではアルペン地方のクリスマス音楽の演奏が行われ、広場の屋台ではキリスト降誕のシーンを描いた手工芸品「聖なる飼い葉桶の市場」やマフラーなど手作りの商品、雪玉のケーキやグリューワインなどが販売されています。
イルミネーションもとても綺麗なので、寒いですが日が落ちた後のクリスマスマーケットも行くことをお勧めします。
昼間とは違ったライトアップされた魅力的なクリスマスマーケットを堪能することが出来ます。
参考文献:https://blog.ihg.com/munich-christmas-markets
④ ニュルンベルク
「世界一有名なクリスマスマーケット」として知られているのはニュルンブルグのクリスマスマーケットです。
ニュルンブルグのクリスマスマーケットの特徴
世界一有名なクリスマスマーケットと言われる理由としては訪問者数です。
毎年200万人が世界中からニュルンブルグのクリスマスマーケットを訪問しており、その魅力は世界中に広まっています。
特徴としては、まず屋台の赤と白の屋根が美しく、他のクリスマスマーケットと異なる景観が挙げられます。また、ハウプト広場の市庁舎の隣にあるゴシック様式の噴水(Schöner Brunnen)もクリスマスマーケットの雰囲気を更に魅力的に変えてくれます。
屋台では、9cmサイズのソーセージ、ニュルンベルクブラートヴルストや、シュプリンゲルレといったニュルンベルグの特産物や伝統工芸品等が販売されています。
参考文献:
https://www.christkindlesmarkt.de/der-markt/der-nurnberger-christkindlesmarkt-1.2493785
https://www.christkindlesmarkt.de/en/nuremberg-bratwurst-tradition-for-more-than-700-years-1.4814807
⑤ ローテンブルグ
最後はメルヘンの雰囲気が特徴的なローテンブルグのクリスマスマーケットです。
ローテンブルグのクリスマスマーケットの特徴
カラフルな装飾品で中世の家や店舗を彩り、50を超える屋台では、フランコニア料理、サクサクのブラートヴルスト、美味しいフラムクーヘン、上質なジンジャーブレッドのレープクーヘンなどその地方特有料理が販売されています。
もちろんグリューワイン(フランコニアの特産品)、蒸留酒や美しいクリスマスオーナメント、手作りのアパレル、ギフト商品や、装飾職人による手作り作品も販売されています。
一年中クリスマス関連の商品を販売していることで有名なローテンブルグに本籍を置くKätheWohlfahrtというお店もあります。
高品質のKätheWohlfahrt製品は人気が高く、くるみ割り人形、線香の喫煙者、クリスマスピラミッド、オルゴール、ガラス、木、わら、錫で作られた木の吊り下げ、上質なテーブルの装飾、高品質のテキスタイル商品などが展示されています。
店の前に停まっている車は写真スポットらしく、多くの観光客が写真を撮っていました。
参考文献:
https://www.rothenburg-tourismus.de/en/veranstaltungen/historical-christmas-market-rothenburg/
まとめ
ドイツの街の至る所でクリスマスマーケットが開催されているので、長く住んでいると目新しくなくなりますが、身近にこんな魅力的なイベントがあると、ついつい足を運んで見たくなりますね。
ドイツの冬は寒くて長く、そして暗いなどあまり良いイメージがないかもしれませんが、11月後半になるとクリスマスマーケットが始まります。
このタイミングで色んな街に旅行に行くことも面白いですね。
ドイツでは街独自のビールも作られています。
お勧めの地ビールについては以下の記事を参照ください。

新卒で出版会社に働くが、2年で体調を壊し退職。以後30歳近くまで職を転々とし、終いには地元のブラック卸売り企業で年収300万円残業100時間生活を送る。31歳の誕生日直前にドイツにワーホリで渡航。現在フランクフルト在住。
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