【ドイツに来たら必ず飲みたい】本場で味わうべきおすすめビール5選

 

こんにちは。

今日はドイツに来たら必ず飲みたい、本場ドイツで味わうべきおすすめビール5選を書いていきたいと思います。

①GUDE

 

フランクフルトがあるヘッセン州にて2012年に作られた割と新しいクラフトビールです。

ピルスナーという、ドイツで一般的に広く愛されているチェコ発祥のホップの効いた爽快な香味の淡色ビールの一種で、柑橘系の匂いとスパイスの効いたマイルドな味わいが特徴的です。

伝統的なシュマッカー醸造所と協力して醸造されており、ビール、ポップ、麦芽、水、酵母のみを原料とするビール純粋令に遵守した準拠しています。

ヘッセンではフェスティバルなどでも利用されるなど、GUDEの知名度も高まっています。

参考文献:
https://www.gude-stoff.de/gude-bier/

②Kölsch

 

ケルン大聖堂で有名なケルンの地ビールです。

ケルシュとは純度法に従って製造されたホップで、上面発酵されたフルーティーであっさりとした味わいのビールです。

■純度法とは

1516年4月23日にバイエルン州インゴルシュタットで、州の規制の一環としてデュークスウィルヘルムIVとルートヴィヒXによって発行された法律で、「ビールは、麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする」という内容の一文で知られています。

純度法は当初、バイエルン公国にのみ適用されていましたが、1516年4月23日に公布された後、ますます多くの国で採用され、1906年からドイツ全土で適用されています。

また、ケルシュ協約という規則があり、この「ケルシュ協約」に調印している醸造所のビールのみしか、醸造したビールを”ケルシュ”と名乗れない決まりがあります。

※「ケルシュ協約」は、ケルシュビールの品質と伝統を守ることを目的として、1986年にケルシュの醸造家達が調印、締結され、原産地や醸造に関する規定や注ぐグラスの形状なども定めた協約です。

参考文献:
https://www.keinfernsehbier.de/koelsch-bier
https://www.koelner-brauerei-verband.de/koelsch-konvention.html

③Altbier

アルトビールはデュッセルドルフの地ビールで、下面発酵されたフルーティーな香りが特徴で苦味のあるビールです。

アルトの意味は古いという意味ですが、これは製造方法の特徴からきています。

アルトビールの生産は非常に特別で、世界で最も古い醸造の伝統の1つです。アルトビールの本拠地である下ライン川での醸造の起源は、ローマの古代にまでさかのぼります。

個人的に飲んだ感じはすごく苦くて甘党の私は苦手な部類でした。

反対にスッキリした喉越しのKölschが好きだったので、ドイツに来た当初、デュッセルドルフのバーでKölschを頼んだら、バーテンダーにめちゃくちゃ怒られました。

※ケルンとデュッセルドルフについて

二つの都市はドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州にある都市なのですが、その昔州都を巡って争いが起きたそうです。

争いの結果、デュッセルドルフが勝ったようなのですが、ケルンは納得がいかない。

といった感じで、街同士で意識をし合っているようです。

上記のエピソードは特に地元愛が強いドイツ人ならではの話ですが、そういった歴史的背景も知った上で飲むビールは違った意味でも味わい深いですね。

また、ちゃんとメニューは読めるくらいにドイツ語は勉強しておいて損はありません。

参考文献: https://www.hopfenhelden.de/bierstil-guide-altbier/

 

④GOSE

GOSEは、元はドイツの中央に位置するゴズラーという街が発祥で、後にドイツの東に位置するライプツィッヒを中心に醸造され発展したビールです。

味は甘く、少しビリっとしますが、柑橘系のフルーツとビールを合わせたようなラドラー(Radler)のような味わいで、お酒が苦手な人にとってもすんなり飲めるビールです。

乳酸菌を含んでいて泡立ちが豊かで発酵が持続するのが特徴です。

ちなみにゴズラーの近くに川が流れており、そこの水を醸造にも使用しているのですが、ミネラルが豊富でピリッとする味わいの起源はこの川の水だと言います。
(現在は水質が変化した為、意図的に塩を混ぜているそうです。塩を混ぜることは純度法に違反していますが、GOSE醸造所は特別に許可を得ているとのこと。)

歴史的な背景としても、GOSEには純度法に反する副原料(乳酸菌)が入っているので、純度法が適用されている地域では公に酒造することが出来ませんでした。

しかし、ドイツが東西に分断されていた時代に純度法の適用外の地域だったライプツィッヒが醸造技術を受け継いだことから、ライプツィッヒのクラフトビールとして人気を誇るようになります。

参考文献:

https://www.hopfenhelden.de/gose-bier/

 

⑤ SCHLENKERLA RAUCH BIER Märzen

 

 

ドイツの南に位置するバンベルクの醸造所がブナで燻製した麦芽を使って造っているビールです。

1400年より前から作られている歴史のあるスモークビールで、苦味のある濃いめの味です。
※1387年にはSCHLENKERLA(シュレンケルラ)醸造所があったと言われています。

ビールの生産のために麦芽は乾燥させる必要があり、天日乾燥に加えて、窯の上にある生麦芽に熱と煙が流れ、水分を取り除き、乾燥させるという薪の直火を利用した燻製方法があり、他の醸造所は無煙麦芽の発明後に非燻製ビールに切り替えましたが、SCHLENKERLA RAUCH BIER Märzenは今も薪の直火を利用した伝統的な燻製方法を使用して製造されています。

参考文献 :https://craft-quelle.de/schlenkerla-maerzen-rauchbier/

 

まとめ

まだまだ詳しくはないですが、私がドイツ生活で飲んだビールの中で上記5つがとても印象に残っています。

その土地独自の文化があることはとても魅力的で、現地で味わいたいという気持ちに駆られます。

ドイツ各地の地ビールの歴史も学びつつ、飲みながら旅行するのも良いですね。

※ドイツのビアガーデン文化については以下の記事を参照ください。

ザ・ドイツなビアガーデン文化、実は南だけ?

 

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