
基本的に毎日自炊をすれば食費は安く抑えられますが、時には忙しかったり面倒くさかったりと、毎日毎日しっかり自炊できるわけではありません。そんなときは外食することとなるのですが、ドイツの外食は高く、日本でいう定食屋のようなものが無いため、一人でどこかで食べたくても平気で2000円程度とんでいきます。
実は、そんなドイツでもよくよく探せば一食10ユーロ(1300円以下)で外食できるところは少なくありません。どんなところで安く食事ができるのでしょうか?
ケバブ屋
トルコにあるケバブ屋よりもドイツにあるケバブ屋のほうが総数が多いと言われるほどのケバブ大国です。どこの町にもあり、クリスマスでも年末年始でも深夜でも営業している、一人暮らしの強い味方、それがケバブ屋です。
一つのケバブが大体3~4ユーロ程度で、日本でいう吉野家のような立ち位置でしょうか。外食すると20~30ユーロ簡単に飛んでいくドイツにあっては心強い以外の何物でもありません。
さらに、ケバブ屋はピザやポテト、ハンガーガーなども一緒に販売しているところが多く、イタリア料理屋などよりも安価に食事ができます。
ちなみに健康志向のドイツ人は、ケバブ肉抜き、ファラフェル、などケバブだけではなく様々なレパートリーのものを挑戦しますが、基本的に毎日食べると体にはよくないでしょう。
パン屋
ドイツにはパン屋が異常に多く、大抵駅中には2~3のパン屋が併設されています。中で食べられるタイプのものが多いですが、持ち帰ったり、包んで持って行って電車内で食べるような人も少なくありません。
一つの単価が3~4ユーロ程度で、日本のものと比べるとボリュームがあるため2個くらい食べればおなか一杯になります。僕の良くいくベーカリーのバイトのトルコ人は、いつもおまけにクロワッサンをつけてくれるので、腹持ちがよく朝ご飯にはそれで充分です。
ハンバーガー
マクドナルドとバーガーキング、KFCあたりが有名どころのチェーン店です。どちらも、セットメニューであれば基本的に7~10ユーロ程度で食べることができます(ハンバーガー+ポテト+飲み物)。
大体、大きな街であればこの3店は出店していますし、パーキングエリア、駅、田舎町など、旅の途中でふらっと寄ることも可能です。日本と違うのは、24時間営業ではない店舗が多い点です(一部、大きな駅や空港に併設している店舗は24時間営業していますが)。
ただ、夜になるとホームレスやすりが屯うようになるので、あまりお勧めはできません。
中華料理
中華料理屋と言ってもピンキリですが、安い中華料理屋は本当に安く、ケバブ屋同様、商魂たくましい中国人は年末だろうがクリスマスだろうが営業し続けていてくれます。大衆食堂のようなところにいけば10ユーロ以下でも食べられるメニューが多くあり、僕はワーホリ時代「焼いたヌードル」「焼いた米(チャーハン)」という焼きそばのようなメニューを愛用していました、なんと5ユーロ。
ケバブやハンバーガーと違って、米が主食なので、日本人としてはやはり落ち着きますね。油をどっぷりつかっているので、毎日食べると胃がもたれます。
ピザ
ケバブ、寿司と並んで世界中で愛されている民族料理の一つです。どこの町にもありますし、イタリア料理屋だけでなく、ケバブ屋やフライドポテト屋、ベーカリーなども安いピザを売っていることがあります。
バッピアーノなど、大衆的なイタリアンチェーンなどで食べると10~15ユーロ、対してファストフード店などの提供しているピザは5~10ユーロで食べられることができます。
値段の割におなか一杯食べることができるので、ケバブや中華料理と並んで一人暮らしの強い味方です。毎日食べるとやはり体にはよくないでしょう。
スナック(ポテト、ホットドック等)
フライドポテトやホットドックの専門店なども小さい店舗を構えて各都市で営業しています。単価で3ユーロ~5ユーロくらいの世界で、主食として食べるというよりは本当におやつ感覚で食べます。おやつ感覚でこんなものを食べているので、ドイツ人は太っている人が多いのでしょう。
また、店舗内部に席などが併設されていないケースが多く、大抵は立ち食いとなります。ファーストフード店の前で太ったドイツ人達がホットドックをほおばっている光景は不気味です。
学食(Mensa)
Mensaと呼ばれる学食が各大学に併設されていて、学割ディスカウントは使えませんが一般人も食事することが可能です。大学にもよりますが、基本的にお金のない学生向きなので味のほうは「微妙」なことが多いですが、上記のようなジャンクフード類と比べてバランスの取れた体に良いものが食べれている気がします。
お昼だけではなく、夜頃まで営業しているところも少なくなく、ドイツの学生気分を味わいながら一度試してみるのも一興ではないでしょうか。

新卒で出版会社に働くが、2年で体調を壊し退職。以後30歳近くまで職を転々とし、終いには地元のブラック卸売り企業で年収300万円残業100時間生活を送る。31歳の誕生日直前にドイツにワーホリで渡航。現在フランクフルト在住。