
基本的に日本での生活は会社と家の往復、週末は語学の勉強に当てていたので、中々、外でゆっくりすることが出来ませんでした。
しかし、ドイツに来てからと言うもの、日々を終われる生活ではなく自分や家族との時間をしっかり持てるようになり、リラックスした時間を過ごすことが出来ています。
今日はドイツの生活において、日本と比べてポジティブな変化を感じたこと5つを述べたいと思います。
満員電車に苦しまないでいい
住んでいるところにもよるでしょうが、これは特に日本人にとって明確に感じる良い変化だと思います。日本で毎晩終電まで仕事をして社畜化していた私にとって、朝の満員電車ほど苦痛で無駄な時間はありませんでした。
ドイツでは車を会社から貸付されているので基本は車で出勤しています。なので、そもそも電車に乗る機会は少ないのですが、それでも朝の電車、トラム(路面電車)に乗る際、あの日本で感じていた苦痛はなんだったのかと思うくらい、車内のスペースに余裕があります。
というか大抵の場合、座れます。
扉の外から自分の身体を狭い隙間にねじ込んで、乗車している人を押し込む作業なんて発生しません。これは強引に乗った後も周りから凄い視線を受けるので、すごくストレスですよね?
今では、もはや日本の満員電車に乗るのが怖いです笑
そういったストレスから毎朝解放されたのがとても大きかったです。
自然が身近にあふれている
ドイツは日本と比べて自然が豊かです。日本みたいにビルや住宅が敷き詰められている感じはなく、植物が道に植えられていたり、教会の敷地に緑があったり、公園が街の至る所にあったりします。
大きい公園が家から徒歩圏内にあるので、私はよく朝起きてコーヒを飲んだ後散歩をしながら森林浴や、週末に友達家族と集まってバーベキューを行ったりしています。
よく学生とかは天気の良い日は、公園で日光浴や本を読んだりもしていますね。身近に自然があり、リラックス出来る環境は私の心を安定させてくれます。

夏が快適で過ごしやすい
近年、少し例外はありますが、基本的に夏はカラッとした天気で、気温も30℃前後、そして暑い日が続くと次の週は雨になるなど、天候の面でもじめじめした日本と比べるととても過ごしやすいです。
湿度が多く、外に出るだけで汗が下たり落ちるような日本の夏とは違い、比較的涼しく過ごすことが出来ます。
また家もコンクリートで作られているので断熱性に優れ、基本冷房要らず。
そしてなんといっても日照時間がとても長く、20時過ぎてもまだ太陽が出ているので、外でバーベキューやスポーツをして長く楽しむことが出来ます。
毎年夏が来るのをドイツ人が待ち遠しいと思う理由が来てすぐにわかりました(ただし、逆に冬は日照時間が短く陰鬱な気分になります・・)。
食料品が安い
ドイツに来て早々に驚いたのが、ビールと食品の安さです。レストランで食べると多少高く付きますが、スーパーで買う場合、ボリュームに対する単価が日本と比べるともはやドイツのほうが安いです。
例えばビールはドイツでは500ml 100円以下で買えますし、ソーセージなんかは日本だと200g 一袋400~500円かと思いますが、ドイツは200g ,半額の200円以下で買えます。 (1€=125円計算)
ちなみに代表的な食品の最低単価は以下の通り。これらを踏まえ自炊したらどれくらい安いかは「実は安い、ドイツでの生活費を公開します」の記事を参照してみてください。
牛乳1L | 0.70 EUR(約88円) |
国産ビール0.5L | 0.53 EUR(約66円) |
りんご1kg | 1.50 EUR(約188円) |
トマト1kg | 0.79EUR(約99円) |
ジャガイモ1kg | 0.57EUR(約71円) |
ビーフラウンド1kg (または同等のバックレッグ赤身肉) |
4.41EUR(約551円) |
鶏ササミ(1kg) | 3.00EUR(約375円) |
(参考:Cost of Living in Frankfurt)
海が近くにないので魚は高くつくのが残念なポイントですが、それをも凌駕する他の食品の安さに来た当初はビックリしました。
元々貧乏性だった私にとってはとても有難いことでした。スーパーに買い物に行くことが楽しくなり、日本では中々挑戦できなかった料理もこっちにきてするようになりました。
今では日本食を妻や友人家族に振る舞うのが週末の楽しみの一つです。

気軽にヨーロッパ各国に行ける
これは本当にヨーロッパに住んでいるから言えることだと思いますが、本当に気軽に各国に行けるところが魅力的です。ドイツからだと、東京から名古屋に行く感覚でパリやロンドンに行くことが出来ます。
(飛行機だと片道1時間半~2時間で近隣の国にはいけます。)
これはいつも日本で、職場と家の往復で感じていた閉塞感をとっぱらい、人生に開放感を持たせてくれました。
仕事で多少辛いことがあっても、こうやって日本にいたら滅多にいけない各国の大都市に気軽に週末訪れることが出来るのは、私にとって大きな変化をもたらしました。

新卒で出版会社に働くが、2年で体調を壊し退職。以後30歳近くまで職を転々とし、終いには地元のブラック卸売り企業で年収300万円残業100時間生活を送る。31歳の誕生日直前にドイツにワーホリで渡航。現在フランクフルト在住。