
今回はドイツにおける大手銀行の口座開設についてお話したいと思います。
ドイツの主要な大手銀行
主要な大手銀行は以下の通りです。
・Deutsche bank
・Sparkasse
・Commerzbank
・Postbank
※口座開設にはドイツで住民登録をしていることが前提条件になります。
以下、各銀行の特徴をまとめました。
Deutsche Bank
ドイツ最大の銀行で,ドイツ国内至る所に店舗があり、窓口でサービスを受けられるのが特徴です。(ヨーロッパとアジア合計で約1200店舗)。
- 口座維持費13.90ユーロ/月(最初の3ヶ月は6.95ユーロ/月)
※もしくはクレジットカードなしでの口座開設(デビットカードの発行)だけなら6.95ユーロ/月 - デビットカードとMasterCardのクレジットカード付き
- スマートバンキングのAktivKonto(口座維持費5.90ユーロ/月、国際デビットカード初年度無料など)
- 学生用口座(大学生まで)あり(口座維持費無料/デビットカードのみ発行。)
- オンラインからも口座開設可能
- Cash Group(Deutsche bank、Postbank、Commerzbank、HypoVereinsbank)の銀行ATMでも手数料無料で利用可能。
参考文献:https://www.deutsche-bank.de/ms/pc/current-account.html
Sparkasse
ドイツの各都市が運営する銀行。ドイツ国内、他のEU国でも無料で利用できるATMの数が非常に多く、とても便利な銀行です。
各都市が独自に運営するため、都市によって口座維持費や手数料が異なります。
住んでいる都市のSparkasseの情報を先に確認することをお勧めします。
- 予約トランズアクション(ドイツ国内および欧州経済領域の国)
- 自動振込
- 口座維持費3.6ユーロ~ (クレジットカードを含む場合、13.99ユーロ/月)
- 学生用口座あり(18歳から30歳まで 6.95ユーロ/月)
Commerzbank
- 口座維持費無料のKostenloses-Girokonto
(毎月700ユーロ以上入金があることが前提) - クレジットカード付きの口座開設の場合、年間29.90ユーロの費用がかかる。
- 学生・若者向けの口座あり(30歳まで)
参考文献:
https://www.commerzbank.de/portal/en/englisch/products-offers/private-clients/bank/bank.html
https://www.germanymore.de/best-german-bank-account/?gclid=EAIaIQobChMIhN-z1aqi9gIVlc13Ch0e1Q3QEAAYAyAAEgKfcPD_BwE#
https://banks-germany.com/commerzbank
Postbank
ドイツの郵便局が運営しているPostbank。(日本でいうゆうちょ銀行です)。PostbankのATMに加え、提携しているDeutsche Bank、Commerzbank、HypoVereinsbankのATMでも手数料無料で利用出来ます。
- クレジットカード(Visa)付き、口座維持手数料(5.90ユーロ/月)
- クレジットカード初年度年会費無料(2年目以降、年会費29ユーロ)
- 学生用口座あり(口座維持費無料)
- オンラインから口座開設可能
参考文献:
https://www.postbank.de/privatkunden/produkte/konten-karten/girokonten.html
メリット
当たり前かもしれませんが、日々の生活において銀行口座は必要不可欠です。
家賃やその他諸費用の引き落としや給与の受け取りは銀行口座を通して行われます。
最近はネット銀行でも多くの所が対応可能ですが、例えば一部の古い日系企業などではまだ大手銀行の口座でしか給与振り込みをしないといったところもあります。
また、大手銀行は専用のATMや提携したATMが街にあり、そこでは手数料無料でお金を引き出せる所が便利です。
ネット銀行だと提携しているKIOSKなどでしか引き落とせなかったりします。
デメリット
基本、日本では大手銀行の口座を持つのに維持費はかかりませんよね?
上記にも書いた通り、ドイツではいわゆる大手銀行の口座を持つと口座維持費がかかる場合がほとんどです。
日本だと会社によって提携している銀行があったりして、複数の銀行のカードや通帳を持ったりしませんでしたか?
実は私もその一人でした。
大学時代に使用していた銀行と就職した会社が使用していた主要銀行が別だったので、異なる銀行の通帳(カード)を二つ持っていたことがあります。
銀行によっては維持費が高いので、ドイツでこれをやると死活問題ですね。
銀行選びは是非慎重に。
口座開設における必要書類
最後に口座開設について必要な書類を書いておきます。
銀行や口座の種類によって必要な書類は異なる場合があるので、必ず個人で確認をお願いします。
【口座開設における必要書類】
・パスポート
・住民登録証(Meldebescheinigung)
・滞在許可証 (労働許可証、ワーホリビザ)
・税金番号
【銀行や口座の種類によって必要になる書類】
・学生証(学生用口座を開設する場合)
・収入証明書(直近3ヶ月)
・会社の在籍証明書(契約書)
・SCHUFAの信用スコア

新卒で出版会社に働くが、2年で体調を壊し退職。以後30歳近くまで職を転々とし、終いには地元のブラック卸売り企業で年収300万円残業100時間生活を送る。31歳の誕生日直前にドイツにワーホリで渡航。現在フランクフルト在住。