コロナ禍のドイツ入国時に注意する点

日本政府は、ドイツから日本への旅行者を、ビジネス目的に限り隔離期間を短縮することを検討しています。遅かれ早かれ、コロナの終息も見えてきたこの状況下で、日本とドイツの往来も増えてくることが予想されます。

(出典:日本経済新聞

2021年11月現時点で日本からドイツへ行く旅行客への制限はなく、基本的にワクチンパスポートか陰性証明書があれば隔離なしでドイツに入国することができます。

ただ、ドイツではコロナは収まってきたとはいえ依然感染者は少なくなく、ドイツのローカルルールに従う必要があります。

公共交通機関では医療用マスクを使用

ドイツでは、公共交通機関などでマスクをつけることは「義務」となっており、違反すると罰金刑が課されます。さらに、そのマスクの種類に関してもなんでもいいというわけではなく、医療用マスクでないといけないという縛りがあり、要注意です。

  • FFP2マスク
  • KN95/N95

基本的にこのどちらかが医療用のマスクとみなされるのですが、日本では中々売っているところがありません(ちなみに、ドイツ入国時の飛行機の中からこのマスクは着用していないといけないので、日本で頑張って探す必要がある)。
(出典:Medizinprodukte

ただ、警察がわざわざこっちに来て「このマスクは本当に医療用マスクか」なんて聞いてくることは滅多にありません。電車などに乗っている人の中には、明らかに医療用じゃなさそうなマスクを着けている人もいます。

また、食事や飲み物を飲む際など、どうしてもマスクを外さなくてはいけない時には外していても大丈夫なようで、厳格に100%マスクをしていないと罰金、というわけでもありません。

ワクチンパスポートが必須

今までは3G政策と言って、「ワクチン接種者」「陰性テスト者」「コロナ感染経験のあるもの」のいずれかに該当する人であればレストランに入れたり旅行ができたりと自由がきいたのですが、最近では2G政策に移行しているレストランも少なくなく、陰性テストは認めないというところも出てきました。

また、10月以降ドイツ全土で陰性テストを受けられる施設が閉鎖され、テストを受けられるのは一部の医療施設や空港のみとなり、費用もそれに応じて発生します。

ちなみに、ドイツ当局が認めているワクチンの種類は2021年11月現在で以下の4社のものです

  • Astra-Zeneca
  • Biontech
  • Johnson & Johnson
  • Moderna

(出典:Corona Impfstoff

ころころと政策が変わる

政府やRobert Kochの出しているコロナ関連の情報を逐一みていないといけないのですが、結構ドイツはころころとコロナの対策が変わります。日本からドイツの渡航も、旅行者は禁止されたり、登録が必要になったり、と2019年以降3~4回変わった感じで、ドイツ滞在中にもこのルールには目を光らせておくべきでしょう。

また、ドイツから他の国に旅行したい時なども要注意で、国によってはワクチンパスポートや陰性証明書、ビザなどが必要です。

コロナの制限は一時期に比べると大分落ち着いたとは言え、まだまだ従うべきルールはたくさんあるので注意しなくてはいけませんね。

減便

コロナの影響で、ヨーロッパ全土の航空会社は運航する飛行機の便数を大きく減らしました。ドイツ-ドイツ便も同様で、かつてはミュンヘンやデュッセルドルフからも運航便があったのですが、2021年11月現在、飛んでいるのは東京-フランクフルト間の便のみで、便数も減っています。

また、飛行機会社が割と発着時間を変えるようになっており、定刻通りに飛ぶのかどうか、予定前日などに再度確認しておかないと、乗るはずの飛行機がすでに出てしまった、などの事態もおこりえます。

また、基本的には隔離等の措置は軽減されたものの、一定の距離を保ったり、リモートワークが推奨されたりと、空港の設備などにも一定の影響が出ています。レストランや免税店などは空港でも閉鎖されているものが多く、必要なものがあれば空港ではなく事前に購入しておいたほうが良いでしょう。

オンライン化の促進

2019年以降、会社や事務所の営業時間が変わり、リモートワークが促進されることとなりました。結果として、外人局のようにビザの発行をおこなう機関や市役所の一部事業はオンラインで予約を行う必要がでてきました。

どういった用途でこうした機関への訪問が必要とされるか、ケースバイケースでしょうが、企業や機関を訪問する場合、事前にどのような手続きが必要なのか調べてから訪問したほうが良いかもしれませんね。

手洗い場所

コロナ発生より前から、ドイツは公共のお手洗い場が日本よりも少ないことで有名です。デパートなどは早くに閉まり、駅などのトイレは大抵有料で、駅によってはトイレが見つけにくいところも少なくありません。公園などには汚い有料のトイレがあり、夜などは不良やホームレスのたまり場になっています。

そうすると、自動的に手を洗ったりコロナ対策を行える場が少なくなってきてしまいます。ドイツへ行く際には、事前にウェットティッシュや消毒液などを持参すると安全です。

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