
海外で生活する上で様々なリスクを想定しておくことは重要です。
今日は退職後のドイツでの失業保険の手続きについて、申請から受給までの流れを書いていきたいと思います。
①失業保険の種類、受給資格と受給期間について
失業保険について
失業保険一種(Arbeitslosengeld I)の受給資格についてはドイツの社会保険制度に加入し、一定期間社会保険料を支払っていることが前提となります。
具体的には失業する前の30ヶ月の間で保険料を1年(12ヶ月)以上支払っていないと受給資格が貰えません。
また失業前に勤務している会社との雇用関係が終了するまでに連邦雇用庁(Bundesagentur für Arbeit)に求職登録と失業登録の申請を済ませている必要があります。
雇用関係が終了する3ヶ月前までに求職登録をするのが理想ですが、少なくとも雇用関係が終了すると分かった時点ですぐに登録する必要があります。
具体的には、例えば使用期間中などに予期せぬ解雇通告を急に受けた場合などは、解雇通知をされてから3日以内に求職者登録をする必要があります。
参考文献:https://www.iamexpat.de/expat-info/social-security/unemployment-benefits-germany-arbeitslosengeld
受給資格
失業保険一種(Arbeitslosengeld I)の受給資格についてはドイツの社会保険制度に加入し、一定期間社会保険料を支払っていることが前提となります。
具体的には失業する前の30ヶ月の間で保険料を1年(12ヶ月)以上支払っていないと受給資格が貰えません。
また失業前に勤務している会社との雇用関係が終了するまでに連邦雇用庁(Bundesagentur für Arbeit)に求職登録と失業登録の申請を済ませている必要があります。
雇用関係が終了する3ヶ月前までに求職登録をするのが理想ですが、少なくとも雇用関係が終了すると分かった時点ですぐに登録する必要があります。
具体的には、例えば使用期間中などに予期せぬ解雇通告を急に受けた場合などは、解雇通知をされてから3日以内に求職者登録をする必要があります。
参考文献:
https://www.iamexpat.de/expat-info/social-security/unemployment-benefits-germany-arbeitslosengeld
受給期間
受給期間については失業前にどれくらい社会保険を支払っていたかによって変わってきます。
加入期間が12ヶ月以上の場合、失業保険受給は6ヶ月間。
加入期間が16ヶ月以上の場合、失業保険受給は8ヶ月間。
加入期間が20ヶ月以上の場合、失業保険受給は10ヶ月間。
加入期間が24ヶ月以上の場合、失業保険受給は12ヶ月間。
加入期間が30ヶ月以上の場合、失業保険受給は15ヶ月間。(50歳以上が対象)
加入期間が36ヶ月以上の場合、失業保険受給は18ヶ月間。(55歳以上が対象)
加入期間が48ヶ月以上の場合、失業保険受給は24ヶ月間。(58歳以上が対象)
※注意すべき点として、49歳までは加入期間が24ヶ月以上でも失業保険受給は最大12ヶ月間しか貰えません。
参考文献:https://www.finanztip.de/bezugsdauer-arbeitslosengeld/
②失業保険受給までの流れについて
受給資格の所でも書きましたが、まずは雇用関係が終了するまでに求職登録と失業登録を済ます必要があります。
1:Arbeitsuchend melden(求職者登録)
連邦雇用庁(Bundesagentur für Arbeit)のHP上で登録を行います。
連邦雇用庁HP: https://www.arbeitsagentur.de/arbeitslos-arbeit-finden/arbeitslosengeld
以下の手順でアカウントを作成します。
1:登録の目的を選択
2:アカウント名 o rメールアドレスの登録、パスワードの登録
3:名前と住所、連絡先(電話番号、メール)の登録
これらを登録し、登録を完了するボタンを押すと登録完了です。
2:Arbeitlos melden(失業者登録)
次に失業登録を行います。
オンライン上で失業登録を行うにはIDカードのオンライン機能をアクティブにする必要があります。
Um sich online arbeitslos zu melden, müssen Sie das Datum Ihrer voraussichtlichen Arbeitslosigkeit eingeben und sich online ausweisen. Dazu muss die Online-Funktion Ihres Ausweises freigeschaltet sein.
私訳: オンラインで失業者として登録するには、予想される失業の日付を入力し、オンラインで身分を証明する必要があります。これを行うには、IDカードのオンライン機能をアクティブにする必要があります。
出典:
※雇用庁で失業者登録を申請することも出来ますが、登録されている住所が記載されたIDカードの持参が必要になります。
また失業者登録後、失業に関するアンケートへの回答が必要です。
3:在籍証明書をダウンロードし雇用主に記入、確認してもらう
失業に関するアンケート記入後、在籍証明書のフォーマット(Arbeitsbescheinigung)をダウンロードして、記入後にアップロードするように求められます。
フォーマットに関しては事前に必要箇所を記入できますが、内容については雇用主の確認が必要であり、特に失業前にもらっていた給与額は正確に記入する必要があります。
万が一、失業保険の受給額が少なかったり失業保険の受給許可が下りなかった場合、1ヶ月以内なら異議申し立てをすることが出来ます。
③失業保険受給中に気を付けるべきこと
失業受給期間においては以下のポイントに気を付ける必要があります。
- 週15時間以上のアルバイトは禁止。(週15時間未満のアルバイトをする場合でも連邦雇用庁に前持って届け出をすること。)
- 居住地を離れる際(旅行等)は事前に休暇届けを提出すること。(年間21日まで申請が可能。)
- 連邦雇用庁から呼び出しがあった場合は必ず応じること。
- 受給期間中の住所変更は、引っ越し後に直ぐに新しい住所を届け出ること。

新卒で出版会社に働くが、2年で体調を壊し退職。以後30歳近くまで職を転々とし、終いには地元のブラック卸売り企業で年収300万円残業100時間生活を送る。31歳の誕生日直前にドイツにワーホリで渡航。現在フランクフルト在住。