ドイツ語経験ゼロの僕がビジネスレベルに達した勉強方法

僕は大学時代の第二外国語はスペイン語で、ドイツに来るまでドイツ語の知識は文字通り全くありませんでした。当然、ドイツに来たばかりのころはドイツ語は話せず、友人たちとのコミュニケーションにはもっぱら英語を使用していました。

そんな僕ですが、3年かけてB2の資格を習得し、現在は仕事でドイツ語を使用するポジションを任されています。僕と同じように、ドイツ語レベルゼロからスタートし、ゆるゆるとドイツ語を上達させたい、という人は、今回の記事を参考にしてもらえると幸いです。

具語学の才能のゼロがドイツ語をビジネスでつかえるまでに至った勉強法と心構えを紹介します。

必ず毎日1時間

以前の記事でも書きましたが、新しい言語を習得するのにかかる時間は1000時間~2000時間ほどです。つまり、一日1時間勉強し続けて、大体3年から5年、といったところでしょうか。継続は力なりですね。

まさに「石の上にも三年」の忍耐が必要になってくるわけです。もちろん、一日の勉強時間を2倍にすればかかる期間は半分に短縮されますが、社会人が勉強に費やせる時間はマックスで一日に1時間が限度ではないでしょうか。

朝の出社前、通勤時間中、午後退社後、寝る前、など一日のうちいつでも良いので1時間ほど時間をみつけ、継続し続けることがドイツ語習得の地道ながら確実な道です。

ドイツ人の友達を増やす

重要なのは、毎日勉強机に向かって一時間勉強するのではなく、楽しみながらドイツ語を使える環境を作り出すことです。具体的には、ドイツ人の友人やドイツ語で話ができる友人を作り、日常的にドイツ語を使用することです。

こうしたInteractiveな環境は、自身のモチベーションにも有利に働きます。毎日仕事しながら一時間、ただひたすら文法や語彙の勉強をするのは退屈この上なく、どうしてもそれら勉強した事柄を使っていかないと言語は上達しません。

勿論、友人である必要はなく、ホストファミリーでも、恋人でも、職場の同僚でも良いので、毎日ドイツ語を使える環境というものを自分で構築していきましょう。

文法書を一冊終える

大学の第二言語などでの履修実績もなく、仮に全くのゼロからドイツ語の勉強をしようと考えているのであれば、日本語の簡単な文法書などを一冊読み終えておくことをお勧めします。というのも、ドイツで手に入る参考書、文法書はドイツ語で書かれていたり、日本人にとって理解しづらいステップをはしょっていたりするので、こうした基礎的な部分は一度日本人向けに書かれた参考書を読んでおくと、あとからの理解が身に付きやすいでしょう。

参考書は、以下のような初心者向けのものがお勧めです。特にこれらは、文法を勉強できると同時に、学んだ箇所の演習もできる仕様になっているので、知識としての定着がしやすいです。

また、ドイツの書店には外国人向けのドイツ語の参考書がたくさんありますが、最初のうちはあまり手を出さないのが吉でしょう。

目標を設定する

人間は、モチベーションがないとどんなことでも長く続きません。かくいう僕も、日本にいたときは英会話やコーディングなど様々なレッスンにチャレンジしてきては、三日坊主で挫折してきました。

具体的には、「資格の取得」を目標として設定するとモチベーションを保ちやすいと思います。ドイツ語の資格には、ドイツ語検定(ただし日本でのみ)、ゲーテ、TestDafなど様々なものが用意されており、これらのB2~C1レベル辺りをターゲットに定めることで、ひとしきりビジネスで必要な語学の素養が身に着きます。

B2レベルというのは、ドイツ語を使ってビジネス・勉強をしたいと思っている人にとっての足切りランクに該当するレベルで、逆にこの資格を持っていると、ドイツ語を使用する職場のポジションなどに採用されやすくなります。

完璧を求めすぎない

我々は日本の義務教育で英語をみっちりと勉強してきましたが、実際に英語が話せる人の数というのは数える程度です。これは、僕が思うに、日本の教育システム上、一言一句、完璧な回答を求めすぎているからのように思えます。

例えば、ドイツ語の難しい点として一つ挙げられるのが、男性名詞、女性名詞、中性名詞の区別があるところです。これらをすべてパーフェクトに覚えようとすると、並々ならぬ時間と労力をかける必要がでてきます。

ただ、現実問題で我々ネイティブではない外国人がドイツ語を話すにあたり、こうした文法上の完璧性はマストではありません。こうした機能的な文法部位を多少無視しても、意味はちゃんと彼らに伝わります。

というわけで、僕がドイツ語を勉強するうえで心がけたのは「完璧でなくても、多少失敗しても良いので、とにかくドイツ語を使いまくる」という点です。ドイツ語がまずいからといってバカにするような人はほとんどいません、積極的にチャレンジしていきましょう。

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