ドイツ語のスピーキングを練習する4つの方法

ドイツ語を勉強するうえで、リーディングや文法の勉強と同様に重要になってくるのが「スピーキング」の練習です。参考書を買って自分でできるリーディングなどと違って、スピーキングは一般的に「会話相手」が必要になります。

この会話相手を日本人が見つけるのは、ドイツに住んでいても容易ではありません。どのようにしてみなは、ドイツ語の会話相手を探し出すのでしょうか?

語学学校に通う

お金がかかるものの、お金さえ払えば他のことに気を遣わずに済むスピーキング勉強法がこの「語学学校に通う」というやり方です。

そもそも、ドイツで語学学校に通うのと、日本でドイツ語の語学学校に通うのとでは、一体何が違うのでしょうか。個人的には、授業の質などに関して言えばそこまで違いはないように思えます。

ただ、日本で語学学校に通うと、周りが日本人のためどうしても「日本人の話すドイツ語」に慣れてしまうのに比べ、ドイツで語学学校に通うと、南米、東欧、アジア等、様々な国籍の話すドイツ語に慣れることができるというメリットがあります。

また、日本では語学学校内だけでドイツ語に触れる機会は完結してしまいますが、ドイツであれば四六時中ドイツ語に触れるチャンスがあり、語学学校で習ったフレーズをそのまま帰り際にカフェやスーパーで使ってみる、というのも可能なのです。

語学学校にもいくつか種類があり、意識の高い語学学校は「資格取得」「大学受験」などを明確なターゲットにし、それらに向けた厳しい授業をおこないます。一応、モチベーションを保つためにも、「ドイツ語でB2の資格に合格する」、くらいを漠然としたターゲットに据えておけばよいのではないかと思います。

プライベート講師を雇う

ドイツでは、学生らが小遣い稼ぎに「プライベートレッスン」を施しているようなケースも少なくありません。彼ら、彼女らはNachhilfeと呼ばれ、学生であったり、主婦であったり、はたまた一般のサラリーマンであったりが、空いた時間を使ってドイツ語(のみならず英語、数学、物理学)などの家庭教師をおこなってくれます。

オンラインでも可能ですが、実際に対面でのレッスンも提供可能で、相場としては一時間15~20ユーロくらい、プロの講師ですともうちょっと割高、というのが一般的です。

タンデムパートナーを探す

今回紹介する方法の中では、比較的に安上がりで、かつ難易度もそこまで高くないので、おススメのスピーキング練習法の一つです。タンデムパートナーを探すにはいくつか方法がありますが、ざっくりと分けると

  • 誰かに紹介してもらう
  • 日独グループで知り合う
  • オンライン上で知り合う

といった方法があります。うち、最後の「オンライン上で知り合う」を選ぶ場合、Hello Talkなど一部アプリでは課金が必要になることもあり、それに少しだけ費用がかかるわけです(たかがしれていますが)。

さて、このタンデムによる語学学習ですが、後述する「ドイツ人の友人と話す」と比べると難易度ははるかに易しいです。なぜかというと、お互いに「ドイツ語を勉強したい日本人」と「日本語を勉強したいドイツ人」という目的がはっきりしており、相互に得をする関係が明瞭だからです。

仮にこれが「僕はドイツ語を勉強したいから、ドイツ語を教えてね。僕は日本語は教えられないよ」という一方的な関係だと、恐らく長くは続かないでしょう。あくまで、持ちつもたれつという関係が、「言語交換」という手段でうまいバランスで成立しているため、日本人にとっても続けやすいのです。

また、日本人-ドイツ人の中には、このタンデムの関係から恋愛関係に発展するケースも少なくありません。

ドイツ人の友達と話す

さて、今回紹介する方法の中で一番安上がりで、かつ一番難しいのがこの「ドイツ人の友達と話す」やり方です。まず、値段に関しては当然、特に何かを支払ったりする必要はありません。一緒に飲みに行ったり、お茶をしにいって、せいぜいその分の出費が発生する程度です。

ドイツ人の友達とドイツ語で話す場合、当然、彼らと自分との間にある関係は「友人関係」です。つまり、語学学校や講師で通用していた「お金を払うから自分のドイツ語力ゼロだけど我慢してつきあってね」といったやり方が通用しません。こちらも相手を楽しませ、「こいつと話していると楽しい」と思わせないといけないのです。

僕のような、どちらかというとコミュ障寄りの人間にとっては、日本人同士ですらいわゆる「友達」と呼べる関係を築くのが簡単ではありません。まして、ドイツ人で友人と呼べる間からのものなど、5年かけて知り合えたのは本当に片手で数えるくらいです。

また、彼らはネイティブですので、当然こちらの知ってる単語、知らない単語お構いなくどんどん難しい単語を使ってきます。こうした関係性上の難易度と、言語上の難易度を合わせると、おとなしくお金を払って語学学校や講師にドイツ語を教えてもらっていたほうが、まだ気楽かも知れません。

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