ドイツで日本人が注意すべき詐欺行為8選

日本は世界的に見ても安全な国の一つで、殺人被害にあう確率、強盗被害にあう確率などを見ても、世界の中でトップクラスに安全です。対してドイツは、他のヨーロッパ諸国に比べると安全ではありますが、日本に比べると危険が多く、思いもよらぬ手法で被害にあうことがあります。

(参考:国際比較でみた日本の「安全」

といっても、ドイツの中で主要な犯罪割合を占めているのは、殺人や強姦のような銃犯罪ではなく、空き巣や詐欺などのこすい犯罪です。特に、詐欺行為に関しては、年々増加の一途を辿っており、ドイツの文化に馴染のない日本人にとっては注意が必要です。

駅の車掌詐欺

ドイツの電車内では、車掌がやってきてチケットのチェックをおこないます。その際にチケットが手元にないと、罰金で1万円くらいを支払わされることとなります。さて、その制度を逆手にとった詐欺行為がドイツ内には存在しており、車掌のふりをした一般人がやってきて、チケットをチェックし、罰金をせしめる方法です。

特に、見るからに旅行客であったりとか、チケットを持っていなさそうな人に声をかけ、罰金を払え、払わないと警察に突き出すぞ、といって脅してきます。ちゃんとした車掌であれば制服を着ているのですぐにわかるはずです。

ただ、こうした詐欺は切符さえしっかり持っていれば騙されることはないので、電車やバスに乗る際には必ず切符を持っておくようにしましょう。

振り込め詐欺

お宅の息子さんがポルノの動画を見た、という内容の手紙弁護士から来て慌てた息子や母親が10万円支払った、というニュースが以前ありました。ドイツでは違法ダウンロードは罰金刑の対象ですが、こうした特定のサイトを見たからと言って弁護士から手紙が来ることはありません。

詐欺グループ側は、こうした手紙を無作為にいろいろな家庭に送り、かずうちゃ当たる戦法で、100件のうち1%でもひっかかってくれたら儲けもの、というやり方を行います。他にも、〇〇を支払う必要が出た系の手紙はたまにドイツではやってきますが、差出人が怪しい場合は、友人などに確認してもらいましょう。

お金を貸して詐欺

ドイツだけでなく、どの国でもある古典的な詐欺の一つです。駅前で「家まで帰る切符代が無い、金を貸してくれ」とお金をせびってくる方法です。可愛い場合であれば10ユーロ、20ユーロの世界ですが、中には身なりをきっちりと整えて、名刺まで用意し、100ユーロ、200ユーロをせしめていく強者もいます。

基本、この手の貸したお金は返ってこないと思ったほうが良いでしょう。僕は以前、インドレストランで現金を忘れて困っていたドイツ人にお金を貸したら、返ってきませんでした。

出会い系詐欺

オンラインデートが一般化されると、それにかこつけて詐欺まがいの行為も多発するようになります。出会い系アプリで知り合った女性に下半身の写真を撮られそれを元に脅された、出会い系であった女性にデート料金を請求された、など挙げれば枚挙にいとまがありません。

また、オンラインアプリを使用する際、遠方の登録者は要注意です。ロシアなどから登録している女性と仲良くなると「今度〇〇さんに会いに是非ドイツに行きたいわ!」といって飛行機代をせびり、その飛行機代は永遠に帰ってきません。

中には拉致、監禁などのリスクも特に海外ではあるので、詐欺で済めばかわいいものでしょうか。

偽サイト詐欺

日本でも似たような形態の詐欺がありますが、ルフトハンザやドイツ銀行など、正規のサイトに乗っかる形で詐欺サイトを設けて置き、そこでパスワードや個人情報を抜き取る、という詐欺行為です。

パスワードを入力してください、と言ってきて、安易に入力すると、そのままパスワードと口座番号を奪われ、大変なことになります。

時間教えて強盗

詐欺というか強盗の類なのでしょうか、道を歩いていて「時間を教えて」と聞かれたら要注意です。携帯を取り出して、時間を見せようとすると、すかさず携帯をひったくられ、そのままどこかに逃走してしまう、というやり方です。多少不親切かも知れませんが、道端で誰かに時間を聞かれたら、知らんと言って一蹴しましょう。タイムトラベラーでもない限り、今の時間や日付が分からなくなる人はいないでしょう。

フリマアプリ詐欺

ドイツにはEbayというサイトが盛んで、日本でいうメルカリのようなフリマアプリの機能を果たしています。さて、このEbay、ドイツからだけでなく世界各国から出品が可能なようで、当然詐欺行為が横行しています。一番オーソドックスな詐欺行為が、「後で振り込むから先に大至急製品だけ発送してくれ!」というものです。当然、この手の類で後から送金があることはありません。

家探し詐欺

上述のフリマアプリと似ていますが、家探しをする際も注意が必要です。ドイツでは、礼金を節約する意味でインターネット上で家主を探すことがありますが、実は家も家主もフェイクで、最初の家賃と敷金を振り込んだ時点で家主が消滅、二度とお金が戻ってこないということもザラにあります。

ドイツ国内に住んでいるのであれば、まず家主と会ってから敷金と家賃を支払うようにしましょう。

Follow me!