日本人がドイツワーホリに失敗する5つの理由

僕はワーホリでドイツに来て、ドイツで念願の就職に成功しました。自分の中の指針では、一応当初の目的を達成したので、これは「ワーホリ成功」に該当するのではと思います。他にも、僕と同時期にドイツでワーホリをして、成功した人々は多く見てきました。

方や、ワーホリに失敗した層も数多く見てきました。職が得られず泣く泣く日本へ帰国したり、バイトでレストランと家とを往復し続け精神を病んでしまったり、パン屋の研修で毎朝3時に起きて健康を病んでしまったり、などです。

就職や留学といったような、自分の目的をワーホリ中に達成できる層と、そうでない層との違いにはなにがあるのでしょうか。個人的な感想をまとめていきたいと思います。

目的がない

まず、僕が見てきたワーホリの人たちの中で、成功と失敗を分ける決定的なファクターとして「目的意識」の有無が挙げられると思います。僕の場合、どん底のような底辺ブラック企業サラリーマンの状況を脱し、どうにかドイツで就職したいという思いが非常に強かったため、それがあらゆる行動の原動力となりました。

他にも、就職を目指す人たちは、ワーホリ中にちゃんと語学力や人脈をつけ、ワーホリ期限である1年以内に無事に就職していきました。

逆に、ワーホリ期限が終わって就職できずに日本に泣く泣く帰っていった層のほとんどは、明確な目的意識がなく、なんとなく一年を過ごしてしまった人たちです。ワーホリは、世間では人生のモラトリウムのように扱われていますが、日本で就職するにしろ、ドイツで就職するにしろ、一年の職の空白期間は当然その後のキャリアにマイナスに響きます。

そのため、ワーホリを単なる余暇と割り切らず、確固たる目的意識をもって就職活動や受験勉強をするほうが良いでしょう。

日本人ばかりでつるむ

ワーホリや語学学校の生徒に多いですが、どうしても居心地の良い日本人同士でつるんでしまう傾向にあります。かくいう僕も、最初のうちは日本人の仲間内でつるんでしまい、その間語学の上達は皆無だったように思います。

勿論、日本人でつるむことのメリットもありますし、精神的にも大きな息抜きになると思います。ただ、それだけで時間をつぶし、ドイツ語や英語を使った生活を怠ると、ワーホリが終わった際に結局「ドイツで日本人とつるんでいただけの一年」という結果しか残りません。

語学学校やスポーツクラブ、場合によってはオンラインを使えば現地でいろいろな人種の友人と知り合うことが可能です。せっかくのワーホリの機会を、こうやって見聞を広めるために活用している人は、ワーホリ期間中に職を見つけて就職していくことが多い印象です。ドイツでの友達の作り方に関しては「効率的なドイツでの友達の作り方ベスト5選」の記事などを参照してください。

英語が話せない

ワーホリで成功してそのまま現地に就職する人と、日本に帰る人との違いに、「英語力」が挙げられます。私の知る限り、ドイツで職を見つけられた人の90%は、英語が話せました(残りの10%は、英語が話せなくてもドイツ語が話せました。また、「ドイツにおける日本人の平均給与・年収を丸裸にします!」の記事で表しているように、オフィスワーカーに限ると英語力は100%必須です)。

つまり、英語もドイツ語も話せないと、ドイツで仕事を見つけられる可能性はほぼゼロに近い、という形です。

ドイツなので、なんとなく「ドイツ語が就職に重要」と勘違いして、貴重なワーホリの一年の大半を語学学校でのドイツ語の勉強に費やす層がいますが、実際にドイツ語がなくても就職はできますし、かくいう僕もドイツ語無しで英語のみで就職に成功しました。

英語ができないと、就職はおろか、現地の友人を探すのにも、日常生活を送るのにも問題が生じます。英語力の有無は、まさにドイツで成功するか失敗するかのカギとなるのではないでしょうか。

スキルの身に着かないバイトをする

ワーホリの一年は長いようであっという間です。実際、探そうと思えば「日本人向け」のバイトというものはドイツにあふれています。日本食レストランのホール、コールセンターなどです。ただ、こういった仕事は基本的に「日本人の客を日本語で接客する」ものですので、ドイツ語や英語はあまり身に付きません。

そのため、せっかくドイツに住んでいるので、毎日日本のレストランに通い、日本人の上司の指示を受け、日本人の接客をする、という日常ルーチンに陥ってしまうのです。

これは、僕の見てきた中でも日本人の陥りやすい罠の一つではないでしょうか。ワーホリで意気揚々としてドイツに来て、旅行などで資金を使い切り、日銭を稼ぐためにバイトに精をだす、というスパイラルです。

一度このスパイラルに陥ってしまうと、ここからの脱却は中々困難で、最終的に貯金と精神を擦切らして、日本に帰国するような例が多いように思えます。

自分から行動しない

ドイツでの行動原則は「自分で動く」です。中学校や高校のように、待っていて親や教師がこちらの進路を用意してくれるのではなく、就職も、家探しも、パートナーも、すべて自発的に行動しないと何も得ることができません。

就職にあたって、僕はヨーロッパ各国のリクルーターとコンタクトを取り、同時にLinkedInで100社以上の会社に応募しました。この辺の詳細はまたどこかの折に書ければと思いますが、最終的にその中で面接にこぎつけたのが3社、内定をもらったのが1社です。つまり、1/100の確率です。

他の人の話を聞いていると、中には500社、1000社応募したこともある、という猛者たちもいて、要するに気合と根性がないと生き残れないのだな、という感じを覚えました。本気でドイツで就職するのであれば、恥も外聞もかなぐりすて、死に物狂いで応募しまくることが吉なのではないでしょうか。

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