ドイツでの電車のチケットの購入方法を4つ紹介!

ドイツの電車に乗るときには、チケットが必要です。日本のそれと違い、自動改札が存在しないので、チケットがなくても、あるいはチケットが間違っていても電車に乗れてしまうのが恐ろしいところです。仮に購入したチケットが間違っていると、問答無用でコントローラーの駅員にペナルティを課されてしまい、1万円近い罰金を支払う羽目になります。

さて、こうした難所の多いドイツの電車チケット購入ですが、具体的にはどのようなプロセスで進められるのでしょうか。今回は、オーソドックなチケット購入の仕方を4つ紹介し、それぞれの難易度と注意点について説明します。

券売機で買う

難易度★★★★

まず、オーソドックスなチケットの買い方の一つが、駅にある自動券売機で購入する方法です。大きな駅、小さな駅、基本的にどのような駅にも一つは券売機が設置されており、そこでチケットを購入することが可能です。

基本的に、デフォルトの画面では「出発駅」がその券売機の設置されている駅になっているので、あとは行き先を入力し、購入するだけです。言語は、ドイツ語以外に英語や、その他欧州言語も選べることができます。

さて、それだけのプロセスなので、一見簡単に見えますが、実は購入は容易ではありません。何故かというと、チケットの種類や有効期限が多く、一概にどのチケットが当たりなのか、初心者には分かりづらい仕様になっているからです。また、モニターに一文字一文字アルファベットを入力する仕様なので、時間がないとき、急いでいるときにはイライラします。

駅に長い間おかれている券売機の場合、入力キーの接触が悪かったり、現金を受け付けてくれなかったりと、何かと初見殺しのトラブルが発生しがちなので、あまりお勧めはできません。

また、チケットが発券されたあとも要注意で、中には以下の機械で「有効スタンプ」を印字しないと有効にならなかったり、名前を記載しておかないと駄目なパターンもあります。もし、自分の買ったチケットに自信がない場合、駅のホームをうろついている駅員を捕まえて、自分のチケットが大丈夫なものかどうか、乗車前に確認するとよいでしょう。

ちなみに、日本人が犯しがちな電車での罰金行為は以下の記事を参照にしてください。

https://de-mylife.com/train-penalty/

受付カウンターで買う

難易度★

難易度が最も低いチケット購入方法が「有人のチケットカウンターで買う」方法です。大きい駅には必ず、小さい駅にはほとんど(場合によっては対人カウンターが閉まっていたり、早くに営業終了することもあるので注意)設置されており、ドイツ初心者には欠かせないチケット購入プロセスとなります。

さて、購入方法はいたって簡単で、チケットの受付カウンター(場合によっては整理番号が必要)で並んで、どこからどこまで、いついつに行きたいのか、という旅行の詳細を説明するだけです。

具体的には、以下のような情報が必要になります。

  • 出発地
  • 目的地
  • 旅程(スケジュール)
  • 鈍行(RB)か、急行(ICE)か
  • 一等席か、二等席か

チケットカウンターでは現金、クレジットカードでの支払いが可能で、券売機やオンラインに比べ、一番確実なチケット入手方法と言えるでしょう。難点としては、大きい駅の場合並んでいる人が多く、場合によっては10分以上待たされることがある点です。

オンラインで買う

難易度★★★

Deutche Bahnのアプリ、またはインターネット上でもチケットは購入することが可能です。アプリで購入すれば、そのまま購入チケットがアプリ上にダウンロードされるので、チケットを無くす心配がなくなるのがメリットです。

(ちなみに、Flixtrainという会社の運営する電車も主要都市間を走っており、こちらの電車はDBとは別物になり、別アプリでの購入となります。)

オンラインの場合、一度アカウントを作っておけば、その後はクリック一つで購入できるようになり、券売機や受付カウンターに並ぶ面倒がなくなります。注意点としては、チケットを携帯画面上で見せる仕組みのため、携帯が壊れたり、電池が切れたりするとチケット見せることができず、詰む可能性がある点です。

車内で買う

難易度★★★★★
最後に、あまりお勧めしませんが、鈍行列車内には車内券売機を設けているものもあります。なぜお勧めしないのかというと、必ずしも電車内に券売機が設置されているわけではなく、仮に券売機がないと無賃乗車扱いでペナルティを課せられるからです。

その他の点に関して言えば、駅に設置されている券売機と同じです。

それぞれのやり方で購入したチケットですが、上述の通り自動改札があるわけではないので、そのまま電車に乗り、コントローラーがチケットをチェックしに来るのを待ちます。個人的には、市内の地下鉄や市電の場合10%程度、鈍行列車の場合50%程度、急行の場合90%以上の確率でコントローラーがチケットをチェックしに来ます。

仮にチケットを買い忘れても、コントローラーに会わなければ無賃乗車が可能なドイツですが、僕にはまだそれをする勇気はありません。

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