元底辺社畜がドイツの会社で成功できた理由5選

何をもって成功とみなすかは個人によって異なるでしょうが、僕の場合日本で年収300万円だったものがドイツで650万円~700万円となり、ドイツ美女と結婚もできたため「成功」とみなしたいと思います。

さて、スキルもなにもない、ドイツ語も話せない僕が30歳を過ぎてワーホリでドイツに来て、どうやってドイツの会社で5年生き残り、年収がドイツ人の平均値を上回るようになったのでしょうか。

英語が話せた

まず、他のワーホリでドイツに来る日本人と僕の決定的な違いは、英語が話せたか話せなかったかだと思います。僕の場合、英語でのビジネス経験こそありませんでしたが、日本で一年ほど死ぬ思いで英語の勉強をガチったため、ドイツに来た時点で英語でのビジネスコミュニケーションが可能なレベルでした。

僕と同時期にドイツに来た多くのワーホリ組は、ほとんどが1年持たずに日本に帰ってしまったのですが、その中で英語が話せる人は一人もいませんでした。英語さえ話せれば、僕のように履歴書の社歴が転職ばかりでも、確固たるスキルが無くてもなんとかつぶしがききますが、逆に英語が話せないと多少スキルがあっても活かせないような状況です。

業界知識があった

餅は餅屋というように、ドイツの場合業界ごと、職域ごとに完全に担当する人の住み分けがなされています。つまり、同じ業界内で営業力や商品知識を持った人材というのは、どこの会社ものどから手が出るほど欲しいようです。

僕の場合、ラッキーだったのが日本で仕事をしていた業界の製品が、ドイツでも割と売れ筋の業界のものであり、BtoB畑の専門的なものであったので、中々応募者選びに難航していたことです。

就職してからも、僕が日本のブラック企業でたっぷりとしごかれながら得た業務知識を超える人材は業界にも中々いなく、説明の際なども他社との比較、性能の比較などで大きなアドバンテージがありました。

ドイツ人は営業でもその製品のことを100%覚えているような人は少なく、日本人の営業として完璧に正確な製品知識を身に着けた僕に死角はありませんでした。

日系の会社だった

もう一つラッキーだったのが、日系の会社だったので、日本人で日本の営業文化を詳しく知っているというアドバンテージが最大限に生かせた点が挙げられます。日系企業の中で働くドイツ人は、すぐに辞めてしまったり商品知識が無かったりと、割と意欲に乏しいものが多いらしく、僕のように真面目に毎日働くというだけで会社では重宝されました。

その甲斐あって、働き始めて3年目にはさらに大きな地域を任せられるようになり、働き始めて5年目には営業だけでなくその他のリサーチや貿易も任され、給与が跳ね上がりました。

僕の場合、最初の1年は試用期間ということもあり、ドイツでも比較的安い部類の給料での採用でしたが、正規雇用になると、日本での年収300万円を2倍近く上回る、年収50000€の壁を超えるに至りました(1€=130円換算で年収650万円)ドイツで就職後1年目、3年目、5年目の給与や仕事環境の変化

どんなに成績が優秀でも、日本人であるというだけでドイツの会社では出世できないという縛りも中にはあるみたいですが、僕の場合その逆で、日本人であるという優位性を活かし、日系の企業で着実に出世することが可能となりました。

不退転の覚悟で来た

僕の場合、以前の記事でも書いたように日本に戻るつもりはなく、ドイツには不退転の覚悟で来ています。そのため、仕事や自己研鑽に対する熱意も、そのほかのドイツ人社員と異なるというのが、成功に繋がったと自己分析します。

(参考:30歳貧乏サラリーマン、ドイツ移住を目指す

ドイツでの仕事はつらい時もあったものの、日本で終電まで働いていたあの頃に比べると全然許容範囲ではあり、むしろ筋金入りのブラック企業で鍛えられた僕にとっては生ぬるいくらいでした。

こうした覚悟の違いから、支店長にも気に入られ、着実に任される仕事が増えていきました。勿論、スキルや学歴など、社会にはどうにもならない部分もありますが、最終的に成果を分けるのは、人間である以上やはり精神的な部分になってくるのではないでしょうか。特に、後述するような余暇を使っての修学のモチベーションにも一役買っています。

様々な勉強をおこなった

日本にいた時との決定的な違いが、17時には家に帰れるため自分の時間がたっぷりとれ、その時間を自己投資に充てられるという点です。僕の場合、毎日1時間欠かさずドイツ語を勉強し、3年以上かけてドイツ語のB2レベルに合格しました。これを持っていれば、ギリギリビジネスでドイツ語が使用できます。

他にも、データリサーチに任命されたときは、オンライン学習を通じて短期の講義に通ったりと、好きに使える時間が多い分、自分のスキルを自由に伸ばすことができます。

ドイツ人の場合、キャリアへの意識に燃えるものと、仕事はまったりで17時以降は家族とのんびり暮らしたいという層に二極化しており、日々自己研鑽をおこなえるような層は全体の3割くらいなのではないでしょうか。自分の学んだ内容をそっくり業務でも使える環境は、様々な分野の勉強を可能にし、結果自身の年収の底上げにつながりました。

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