日本人サラリーマン ドイツでの営業の仕事と一日の流れ

僕の仕事はドイツの日系企業で北欧・南欧などヨーロッパの各拠点への物流・営業をおこなっています。日系企業と言っても、従業員の大半がドイツ人で、企業の雰囲気はドイツぽく、あまり日本語を使う機会も多くありません。

ドイツに来る前は、ドイツの会社のことなど何一つ知らず、働くまで緊張しっぱなしでしたが、いざ働いてみると、日本と大差はなく、どちらかというと居心地の良いように感じられます。

そんな僕のドイツの会社での一日の流れを、時系列で紹介していきたいと思います。

出社

僕の会社は、出社は8時です。ただし、フレクシブルでの仕事が認められており、一日に8時間働くのであれば、9時出社で18時退社なども可能です。会社から車を借りており、家の玄関から会社のオフィスまで約30分ほどで到着します。

上述のように出社時間はばらばらのため、出社しても、厳密にタイムカードや点呼などによる出社点検はありません。同じオフィスのドイツ人も、10分、20遅れてきたりと、管理体制が整っていない形です。

オフィスにあるコーヒーマシーンが使用可能なため、朝の10分程度は同僚ものんびりとコーヒーを飲んだり、朝ご飯を食べたりする人もいます。みな、メールを開きながらコーヒーを飲んで、ゆったりとした朝を迎えます。

ちなみに服装ですが、これも決まった形はありません。ただ、僕の仕事は顧客を回ることもあるため、シャツ+スーツっぽい恰好でくるようにはしています。中には面白い柄のシャツや攻めたスーツなどで出社している人もいるので、そこまで厳密なルールはないのでしょう。

午前中

午前中は、溜まっているメールの確認などから始まります。朝早い時間は、日本の会社同様、みなメールチェックなどに充てるため、ミーティングなどをセッティングする人は多くありません。

また、割と緊急性の高い案件は午前中にやってくることが多いので、みな忙しなく動いている印象があります。ドイツの会社では、8時~12時までがいわゆる「午前」と呼ばれる時間帯で、この時間まではみな緊急性の無い用事を避ける傾向にあります

ちなみに、午前中はドイツ語では「Der Vormittag」です。

ランチ

ランチの過ごし方はまちまちです。同僚とランチを食べにいくものもいれば、自分で弁当を作ってきて食べるものもいます。適当にそこいらで買ってきたパンを食べる人もいますし、本当に人それぞれといった印象です。

個人的な印象ですが、ドイツ人はあまりランチに時間とお金をかけず、「食を楽しむ」というより「エネルギーを得るためにしょうがなく食う」といった感じでしょうか。質素なパンなどを齧りながら仕事し続ける同僚をよく見かけます。

(ちなみに、ドイツ人の中には朝食を一番たくさん食べ、次いで昼食、そして夕食はほとんど食べないという層も一定数います)

一般的に、ランチ休憩は1時間ほどで、12時~13時に設定されていますが、ミーティングなどの関係でランチが取れなかったりの場合、それより早くランチを終えたり、遅くにとっても特に後ろ指をさされることはありません。

ちなみに、お昼(正午)はドイツ語で「Der Mittag」です。Mittagに-前のという意味のVorをつけると「Vormittag(午前)」になり、-後のという意味のNachをつけると「Nachmittag(午後)」になります。

15EURのパスタランチ

午後

午後の仕事は、午前中の割とせわしない案件がはけたあとなので、少し一息つけることがあります。同僚とのミーティングや次年度の打ち合わせなど、「緊急ではないが重要な」用事は午前中よりも午後に入れ込む傾向にあります。

一般的には、13時~17時がドイツの会社の「午後」で、眠くなる時間帯なのか、コーヒーを飲んだりタバコを吸ったりするドイツ人が目立ちます。

ちなみに、ドイツ語で午後は「Der Nachmittag」です。

退社

一般的なドイツの退社時間は17時で、この時間になると待っていましたと言わんばかりにみんなイソイソと家に帰ります。ドイツの会社は部署ごとに部屋が分かれていることが多く、日本の会社のように他の顔を気にして帰れない、ということがありません。

ただ、こうしたワークライフバランスに優れた環境に思えるドイツにも、一応残業文化は存在します。統計によると、50パーセントのドイツ人が残業をしているようです。うち半分は残業代が支払われ、半分は残業代が支払われていないのだとか。
(参照:Deutsche machen weniger Überstunden)

ただ、日本のように死ぬまで残業、過労死とまではいかないので、やはりワークライフバランスの点でいくと恵まれているのではないでしょうか。また、同僚や顧客との飲み会、打ち上げといった文化はドイツにはなく、基本的に終業=直帰宅です(もっとも、中にはエグいレベルのブラック企業もドイツにはあり「ドイツのブラック企業体験記」や「ドイツ企業に就職後上司にパワハラされて退職した人の話」)。

17時会社を出れば、遅くとも18時には家について寛げるわけで、そこからの夜の時間を家族と過ごせるのが重畳です。

ただ、もちろん終業後に同僚と会ったり飲んだりしてはいけないというわけではなく、実際には同年代で遊びに行く同僚達もいますし、社内恋愛をするドイツ人たちもいます。あくまで、日本ほど強制的な雰囲気がないという形です。

Follow me!