
僕はドイツに行く前、日本で英語の勉強をガチでおこない、最終的にB2というビジネスで通じるギリギリの英語の資格を入手しました。貧乏社会人で、使える費用も時間も限られていたため、もっぱらオンライン英会話に頼った英語の勉強をおこないました。
ただ、オンライン英会話と一口に言っても種類が豊富で、中には高額なものもあります。ちなみに、無料で1回~2回ほどレッスンが受けられるので、僕は20社ほど試してみました。それらの結果を踏まえ、オンライン英会話の種類と、おススメする会社・勉強方法についてまとめてみようと思います。
格安英会話
最初に紹介するカテゴリは、産経オンライン英会話、レアジョブ、DMMのような月額6000~7000円(30分レッスン500円前後の相場感)で英会話レッスンを受講できるいわゆる「格安」に位置付けられるオンライン英会話です。
なぜこれだけ安い料金でレッスンが可能かというと、講師の大半を賃金水準の安いフィリピンから招集しているからです(DMM英会話などは白人の講師も抱えていますが、需要と供給がマッチせず、白人のレッスンを受講しようとしても枠が取れないような形です)。
レアジョブは、オンライン英会話でも最大手で、積極的に広告宣伝などをおこなっており、耳になじみがあるのではないでしょうか。こうした格安オンライン英会話は、以下のような特徴を持ちます。
- 値段がとにかく安い
- 講師は基本的にフィリピン人の学生など
- 自分で工夫して受講すれば英語力がアップする
一応、所定のレッスンプランなどはあるのですが、あくまで格安なので、後述するような高級オンライン英会話を一度味わってしまうと見劣りするな、という印象を受けます。文法レッスンや語彙を増やすなどを自前で行い、あくまでオンライン英会話を「スピーキングの演習の場」を割り切ればコスパが良いように思えます。
ちなみに僕は、ドイツに来る前レアジョブを用いて英語力を鍛えました。ただ漫然と毎回フリートークしているだけだと英語力は身に着かず、参考書を自分で読了するなど工夫する必要があります。
具体的には
- 自分で参考書などを読んで、新しい言い回しや文法を勉強する
- 講師とのレッスンで、新しい言い回しを積極的に使う
- 使っているうちに、自分で学んだことが定着していく
といった形です。フリートークで満足してしまうと、自分の知っている単語の繰り返しになってしまい、いつまでたっても新しい言い回しを覚えられません。
ミドル英会話
続いて、ミドル層のオンライン英会話に話を移しましょう。30分のレッスンで1000円くらいの相場観で(つまり、週に2~3回のレッスンで月10000円~15000円程度)、講師陣は白人、日本人がメインか、フィリピンのプロなどを用意している形式です。
ボストン倶楽部やエイゴックスなどがこれに該当し、白人講師であればプロというより学生などが混ざっている印象です。
- フィリピン人の講師であったり、ネイティブの学生であったり
- カリキュラムは会社によってまちまちだが、ネイティブ講師を使っている会社は、人件費がかかるのでその分カリキュラムが雑
My Tutorのように、しっかりとカリキュラムを用意してこちらのモチベーションを高めてくれる会社もあれば、白人の学生と会話をして終わり、みたいなものもあります。なぜ会社によってこんなに差があるのかというと、恐らく彼らの最低賃金にからくりが隠されているのではと思います。
30分のレッスンが1000円だと、時間に発生する料金は2000円です。うち、3~5割程度を運営会社が利益として得るのであれば、講師の手元に残る金額は時給1000円程度なので、どうしてもネイティブであれば学生レベルか、プロであったらフィリピン人、あたりに落ち着いてしまうのではないでしょうか。
このミドル層の英会話の利用メリットとしては、白人の英会話に触れられることです。どうしても、フィリピン人の英語ですと日本人にとってわかりやすく話してしまうため、いざネイティブと対面したときに緊張して話せなくなってしまいます。もし、資金に余裕があるのであれば、一か月のうち2~3回程度はこうした白人講師とのレッスンを織り交ぜてみてはいかがでしょうか。
高級英会話
ECC英会話やベルリッツなどがこれに該当するかと思います。講師は基本的にネイティブのプロで、レッスンのカリキュラムもみっちりと組み込まれていますが、値段は30分4000~5000円(マンツーマン)と、かなり高額です。
- 値段はかなり高額
- 講師の質はとてもハイクオリティ
- レッスン教材なども独自のものを用意し、一流
メンターなどもついて、モチベーションを保つための策もちゃんと講じてあります。僕も、資金が無尽蔵にあったらこういった高級路線のオンライン英会話を受講したいのですが、いかんせん30分のレッスンで4000~5000円はかなり高額で、よほど資金にゆとりのある人か、法人契約などでないと継続して受講できないのではないでしょうか。

新卒で出版会社に働くが、2年で体調を壊し退職。以後30歳近くまで職を転々とし、終いには地元のブラック卸売り企業で年収300万円残業100時間生活を送る。31歳の誕生日直前にドイツにワーホリで渡航。現在フランクフルト在住。
“格安~高級路線まで オンライン英会話の種類とおススメの形式” への2件のフィードバック