
日本での転職は35歳限界説があります。
これは日本におけるキャリア形成が横一線なことや年功序列の企業体質が影響しています。
ドイツでは新卒一斉採用という日本独特の考えがありません。
基本的にポジションが空いた場合、新しくポジションが出来た場合にしか転職出来るチャンスはありません。
そういった意味でも、日本と比べて日本人に対する求人が少ない中、アラフォーの日本人がドイツ国内で転職を行うのは難しいのでしょうか。
40代でもチャンスを掴む人、掴めない人がいます。
今日はドイツでアラフォーの日本人が転職を行う際に必要なポイントを書いていきます。
ドイツの日系企業とドイツ企業どちらが就職し易いかについては以下の記事をご参照ください。
①ドイツ語、英語の安定した語学力
これは基本中の基本の条件になりますが、ドイツ語と英語の語学力がビジネスレベルであることが基本になります。
日本でもそうですが、上司や部下、取引先とどれだけ早く意思疎通がとれるか、正確なコミュニケーションを取れるかが重要になります。
転職において他より有利になる為には語学面でのディスアドバンテージを極力無くすことが重要です。
むしろ40代になっても語学力がない場合、キャリアがなければ企業からすれば魅力的には映りません。
また就職出来たとしても、給与水準などの待遇は同年代の平均的なものとはかけ離れた数字でしか就職出来ない可能性が限りなく高いです。
ドイツで転職を考えている場合は、少なくともドイツ語はC1レベル以上に鍛えておく必要があります。
日系企業や非ドイツ企業であれば英語もC1以上あれば他と差別化がし易くなります。
②専門性があるか
プログラミングスキルや動画編集スキル、経理やエンジニアなどの専門性がある場合、アラフォーでも転職は比較的し易いでしょう。
これは日本でも一緒かもしれませんが、ドイツでは特にドイツ人に変わる何かを持っていなければ企業からの需要がありません。
特に日系企業は日本と同じく若くて才能のある人を安く雇いたいので、アラフォーの候補者は特別なスキルや実績がない場合敬遠しがちです。
つまり、ドイツ企業でもドイツにある日系企業でも、企業にとってメリットのある専門性がない場合、転職は難しくなります。
もちろん、日本語も立派な専門性ですが、流暢な日本語を喋れる若いドイツ人や日本人の候補者と同じスタートラインに立つことになります。
そこで一歩先に出るためには彼らが持っていない経験や専門性を身につけておく必要があります。
③実績があるか
専門性があってもある程度実績がなければ良い待遇、良い企業に転職することは、はっきりいって難しいです。
当たり前ですが、企業側は転職希望者が過去にどのような業務を行ってきてどのような結果を出してきたのか、それが企業に入社した後どう役立てるかという所を見ています。
分かり易い結果が伴っていれば別ですが、中々そうも行かない場合、一度自分の過去の業務と実績の棚卸しをすることをお勧めします。
またどのような実績が求められているのか分かりづらければ転職エージェントやLinkedin, Xing等を利用して企業側のニーズがどのようなものか調べるのも一つの手段として有効でしょう。
日系企業に強い転職エージェントは以下の通りです。
- キャリアマネージメント( https://career-management.de/jp/ )
- JACリクルートメント( https://www.jac-recruitment.de/ja )
- Career Connections( https://www.career-connections.eu/en/ )
④日本人である強みを掛け合わせて活かせるか
海外で就職する上で、一番の強みは日本人であることです。
この日本人であることの強みを生かせない企業からは余程の実績と影響力がない限り、そもそも需要がない可能性が大きいです。
日系企業であればもちろん日本人である強みを活かしやすいです。
ただし、アラフォーになると上記でも書いたように実績や専門性がないと良い条件で就職することはとても難しいです。
ドイツ企業や非日系企業でも日本市場向けのサービスを専門に扱っている場合、チャンスはあるかもしれませんが、高い語学レベルと専門性が求められます。
まとめ
海外=年齢制限がない。というイメージかもしれませんが、いずれにせよ、実力社会であることには変わりありません。
年齢を重ねれば新しいことに順応しづらくなったり、無理が出来なくなったり、または自身の体調や家族を持つことで時間の制約が生まれたりなど、若いときと比べて出来なくなることも増えてきたりします。
会社としても即戦力が欲しい企業ばかりですので、自分の市場価値を高めることを常に意識して行動する必要があります。

新卒で出版会社に働くが、2年で体調を壊し退職。以後30歳近くまで職を転々とし、終いには地元のブラック卸売り企業で年収300万円残業100時間生活を送る。31歳の誕生日直前にドイツにワーホリで渡航。現在フランクフルト在住。