【イェガーマイスターはドイツの養命酒?】その特徴と効能、製造方法について

ドイツのお酒といえばビールが有名ですが、特徴的なお酒の代表としてあげられるのが、イェガーマイスターです。

日本でも若者に人気のリキュールで、ドイツでもよくパーティーをする際に景気付けでショットで飲んだりしています。

コーラと混ぜて飲むイェガーコーラーやレットブルと混ぜて飲むイェガーボムなんかも有名ですね。

(個人的にはイェガーの味がとても苦手で、何故あんなに人気かがわかりませんが。。)

今日はそんなイエガーマイスターの特徴について書いていきたいと思います。

イェガーマイスターの歴史と製造方法

食後酒として作られ、ハンターの祝い酒として広まった、イェガーマイスターの歴史について書いていきます。

起源は1878年にまで遡ります。

小さな家族会社ととしてマストイェーガーマイスターSEが設立されました。

ハノーヴァーとベルリンの間にあるヴォルフェンビュッテルという街に設立され、現在もそこに本社があります。

設立当初は、お酢の製造とワインの卸売りという違う事業をしていました。

イェガーマイスターが作られたのは少し後になります。

カートマストが父親から会社を引き継いだ後に試行錯誤を重ねハーブリキュール(食後酒)のイェガーマイスターが作られました。

(食後酒とは、食後の余韻を楽しむためのお酒でアルコール度数の高いウィスキーやカクテルなどがそれに当たります。)

カートマストの趣味が狩猟で、後述しますがこの趣味がブランドのロゴにも影響している点もあり、狩猟家の中でイェガーマイスターは特別な飲み物として広まっていきます。

 

Who could have guessed that what began as a celebratory drink among hunters would give rise to a story as bold, rich and varied as our iconic herbal liqueur itself?

私訳:

ハンターの間でお祝いの飲み物として広まったものが、今や私たちの象徴的なハーブリキュールと同じくらい大胆で豊かで多様な物語を生み出すと誰が推測できたでしょうか?

出典:https://www.jagermeister.com/en-US/history

参考文献:

https://www.jagermeister.com/en-US/history

https://www.mast-jaegermeister.de/2021/11/19/die-besten-naechte-deines-lebens-jaegermeister-veroeffentlicht-erstes-offizielles-markenbuch/

イェガーマイスターの成分について

 

よくイェガーマイスターはドイツの養命酒と呼ばれていますが、そもそも養命酒の定義は何なのでしょうか?

養命酒は養命酒製造会社が製造しているお酒で以下の特徴があるお酒になります。

薬用養命酒は14種類の自然の生薬を配合。
薬効成分が体内を広く巡ることで、血行や代謝を改善し、からだ全体を温めます。継続して服用することで「体を守る力」を高め、丈夫なからだに導きます。
第2類医薬品
[効果•効能] 冷え症、肉体疲労、胃腸虚弱、血色不良、虚弱体質、食欲不振、病中病後の滋養強壮に

出典:https://www.yomeishu.co.jp/yomeishu/about/efficacy00/

 

イェガーマイスターのレシピについては厳密には秘密にされています。

レシピが秘密にされることによってより一層神秘的なお酒として広まっていったのですが、イェガーマイスターブランドブックには56の成分が入っていることが書かれており、その成分の中に体に良いもの(例えば咳に良いケシの実など)が入っていたことやリキュールとして販売されたことで、薬用酒としてのイメージが定着していったと考えられます。

参考文献:

https://www.mast-jaegermeister.de/2021/11/19/die-besten-naechte-deines-lebens-jaegermeister-veroeffentlicht-erstes-offizielles-markenbuch/

https://www.pastemagazine.com/drink/cocktails/6-adult-cocktails-featuring-jagermeister/

 

ロゴの由来が特徴的

イェガーマイスターといえば鹿に十字架のロゴが特徴的ですよね。

イェガーマイスターという言葉はドイツ語で”狩りの達人”という意味であり、この名前はカートマストの趣味である狩猟が関わっています。

ブランド名の由来はフランスの657年頃にフランスのトゥールーズで生まれたHubertusの話から来ています。

カートマストがこの物語を尊重し、牡鹿の角の間に十字架が光る様をブランドロゴとして採用しました。

The legend outlived him by many centuries and with it the famous Hubertus stag: it has graced the front label of the distinctive, green Jägermeister bottle since 1935. Together with our distinctive lettering, the stag is protected under trademark.

私訳:

伝説は何世紀にもわたって語り継がれ、有名なフーベルトゥスの牡鹿の神話として広がりました。この神話で象徴的な牡鹿は、1935年以来、独特の緑色のイェガーマイスターボトルのフロントラベルを飾っています。独特のレタリングとともに、牡鹿は商標で保護されています。

出典:https://www.jagermeister.com/en-US/jaegermeister-tales/the-hubertus-legend-a-stag-night-to-remember

製造方法について

イエガーマイスターの製造方法についても特徴的です。

一般的には上記した56種類の材料をすりつぶし、水とアルコールに2〜3日間浸し、ろ過された後にオーク樽で約1年間保管されます。

またオーク樽に1年間保管された後に、再度ろ過し、砂糖、キャラメル、アルコールを混ぜて強化するなど何度も手間をかけて作られており、品質検査も店に並ぶまで実に383回も受けているとのことです。

It takes over 365 days from the collection of the 56 herbs to enjoying the finished shot with a group of friends. Jägermeister production includes several distinct work steps. Maceration, refinement of the base material, storage in oak barrels, dosage and filtration as well as filling the distinctive green bottles.

私訳:

56種類のハーブを集めてから、完成したショットを楽しむまで、365日以上かかります。イエーガーマイスターの制作には、浸軟、母材の精製、オーク樽での保管、投与量とろ過、そして独特の緑色のボトルへの充填といった、くつかの異なる作業ステップが含まれます。

The base material is then stored in 445 mighty oak barrels where it can “breathe” and is left to mature for a whole year. Before the finished Jägermeister is decanted into the world-famous green bottle, the base material needs to be enriched once more with pure water, alcohol, caramelized sugar and liquid sugar. The world-famous herbal liqueur undergoes a total of 383 quality checks before even a single bottle is permitted to leave the factory.

私訳:

ベース材料は445個の強力なオーク樽に保管され、1年間熟成させることでゆっくりと味に深みと変化を与えていきます。完成したイエーガーマイスターを世界的に有名な緑色のボトルに入れる前に、ベース材料をもう一度純水、アルコール、カラメル砂糖、液糖で強化する必要があります。世界的に有名なハーブリキュールは、1本でも工場から出荷される前に、合計383回の品質チェックを受けています。

出典:https://www.jagermeister.com/en/jaegermeister-tales/production-step-by-perfect-step

まとめ

あの独特な味を出すにはいろいろな工夫があったことや、多くの成分を含むこと、そしてブランドロゴが昔の神話に関連しているなど、知れば知るほど奥深いお酒という印象が持てますね。

ただ、アルコール度数も35%あるので、養命酒がわりと原液で飲み過ぎないよう気をつけて下さいね。

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