ドイツで就職前にワーホリを満喫した僕がワーホリを勧める理由

以前の記事でも書いた通り、僕はワーホリでドイツに来て、縁あってそのままドイツで就職した形です。この、ワーホリ→就職、という2つのステップを踏んだことは、僕の人生にとって大きなプラスであったように思います。果たして、どんなアドバンテージがドイツでのワーホリにはあるのでしょうか。

文化に慣れることができる

まず、ドイツで就職前にドイツでワーホリすることのメリットの一つ目は、この期間を通じてドイツの様々な文化に慣れることができる点です。スーパーで食材を買う行為一つとっても、ドイツと日本とでは方法が大きく異なります。

こうした「新しい文化」に慣れるには、人によりますが最低でも3ヶ月はかかるのではないでしょうか。駐在や、すでにドイツに職があってドイツに来た人は、こうした現地文化に慣れる助走期間の無いまま仕事が始まってしまい、日々の業務と日常生活の二つを同時にこなしていかなくてはいけません。

ワーホリ組は、助走期間がたっぷりあるので、ストレスをため込まず、自分のペースで現地の文化に馴染んでいくことができます。僕のように仕事とその他のことを並行してやることが苦手なものの場合、こうしてワーホリという助走期間を活用することをお勧めします。

英語・ドイツ語の練習になる

文化と並行して、このワーホリ期間中にドイツ語・英語の勉強をすることも可能です。勉強と言っても日本の中学・高校でおこなったような勉強ではなく、実際の会話を通じた実践的な演習です。

いくらTOEICのスコアが高くても、ヨーロッパの人とコミュニケーションをとったことのない人にとっては、やはりスピーキング・リスニングは慣れないと難しいものです。それをいきなり仕事を始めて行っていくのは骨が折れるでしょう。なので、失敗しても怒られることのないワーホリ期間を活用して、現地の人々との英語・ドイツ語のスキルアップをどんどん行いましょう。

僕は、ワーホリ期間に友人と英語を話していたおかげで、学生時代留学経験ゼロだったにも関わらず、仕事を始めてからすぐにヨーロッパ各国の顧客と英語でのコミュニケーションが取れました。

就職活動に便利

ワーホリ後にドイツでの就職活動を考えている人は、この「ドイツに住んでいる」という状況が持つアドバンテージの意味を理解しておくと良いでしょう。まず、ドイツの採用側は、海外からの応募に関してあまり関心を示しません。

履歴書内には、自身の住所や電話番号を記載する欄があり、ここが日本の住所だったり、日本の電話番号(+81)だったりすると、それだけで採用の興味を失うのです。

対して、ワーホリでドイツに来ている以上、すでにドイツに住所もあり、電話番号もあるような状況ではないでしょうか。そうした場合、人事側も冷やかしとは思わず、採用に至る可能性がぐっと高まります。

また、面接一つをとっても、ドイツ内に住んでいればすぐに面接に行くことが可能です。これが日本からの応募となると、採用者側としてはオンラインを通じた面接を行うか、高い費用を払って面接に呼ぶかと、選択肢が限られてしまうので、あまり乗り気ではなくなりますね。

というわけで、ドイツでの就職を考えている人は、まずはワーホリを通じてドイツに住所と電話番号を持つところが第一のステップになるのではないでしょうか。

友達ができる

ワーホリ時代のメリットは、上述のような仕事的なアドバンテージだけではありません。仕事を始めてしまうと日々の業務に埋没し、中々プライベートの時間が取れませんが、ワーホリ中はふんだんに時間があるので、趣味やコミュニティを通じて友達を作ることが可能なのです。

こうした、ワーホリ中に知り合った日本人、ドイツ人の友人は、仕事関係の人脈とは違い、あまり利害に縛られたものではありません。こうした友人関係は仕事を始めてしまうと中々得づらく、特に会社しか交友の場のない駐在員はそれゆえにドイツ人の友人を作ることができないのです。

ワーホリ中というアドバンテージを活かし、どんどんドイツ人の友人を作っておくと、その先の助けになるでしょう。

モラトリウムを楽しめる

僕は30歳を超えるまで、あまり行きつく暇のない人生を送ってきました。高校卒業すると浪人勉強に明け暮れ、大学に入ったらバイトの連続、その後社会人になって毎日のように朝から終電までブラック企業で上司にしごかれ、思えば海外旅行もまともにしたことが無かったのです。

恐らく僕だけでなく、こんな形でなしくずしてきに30歳を超え、「人生の夏休み」と呼べるような時間を過ごしてこなかった人も少なくないのでしょうか。

僕の場合、1週間以上のまとまった休みをとれるのは、このワーホリ時期が初めてでした。この充電期間は、僕に生きる上での新しいモチベーションを与えてくれ、結果としてドイツでの就職に繋がったように思います。

今まで息つくことなく社会人生活を送ってきた人々は、このように少しモラトリウムを楽しむ余裕も必要なのではないでしょうか。

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