ドイツで転職する際に日本から持ってくると便利な書類ベスト5

ドイツでの就職・転職は日本とは勝手が180度違います。僕は留学経験もなにもなく、30歳を過ぎていきなりドイツの世界に飛び込んだので、渡航から3年はかなりの苦労もありました。

その中でも特にやっかいだったものの一つが、転職に伴う証明書関係です。日本からドイツに転職する際、またはドイツでワーホリをする際、どんな書類を日本から持参したらトラブルにならないでしょうか?

免許証

ドイツでは、条件を満たせば日本の免許証がドイツ向けに書き換えることが可能です。その条件とは1)ドイツに6ヶ月以上滞在している、または滞在する予定 2)ドイツに住民票を移してから日本で免許証の更新をしていないこと、の2点です。

(参照:ドイツ連邦共和国大使館総領事館

ドイツに来たばかりで、ドイツに六か月以上本当に滞在するのかどうか分からないような状況でも、そこは口頭での申請で問題ありません。万が一5ヶ月以内にドイツを離れることになったとしても、目立った罰金などはないようです。

黄色いワクチン手帳

コロナで一躍脚光を浴びるようになった黄色いワクチン手帳(International Certificate of Vaccination or Prophylaxis)。実はこのワクチン手帳、コロナだけでなく様々なワクチンを記載するうえで重要な役割を果たします。予防接種の種類によっては、5年、10年ごとに予防接種しなくてはいけないものも多く、いつ前回の接種を受けたかの証拠としてこの黄色い手帳は重要なのです。

ヨーロッパ、特にドイツへの渡航となれば東欧や東南アジア、アフリカと比べて必要な予防接種の種類は少なくなりますが、それでもドイツから別の国へ渡航する際などに予防接種は重要です(必須要件ではありませんが、あくまで自身の健康を守る意味で打っておいたほうが良いワクチンは少なくありません)。

ちなみに、以下外務省の定めるドイツ渡航時に推奨される予防接種一覧です。

語学の証明書

ドイツで就職、あるいは留学したいと思ったときに最重要な資格の一つが「語学の証明書」です。基本的に原本の提出を求められることは少なくなく、PDFファイルで持っておけば問題ないですが、大学院受験のように中には原本のコピーの提出(ドイツでコピーしたもの)を求めてきます、そうした際に備え、一応原本をドイツにもってきておくと良いでしょう。

ちなみに、ドイツで特に求められることの多い語学ですが、まず第一に「英語」です。TOEFL、IELTS、ケンブリッジなど、「リスニング」「リーディング」「スピーキング」「ライティング」の総合的な英語力が証明できるような資格が理想的です。その意味で、TOEICのようにリスニングとリーディングの成績しか証明できない資格はあまり価値を持ちません。

英語に次いで重要になってくるのがドイツ語の資格です。一番オーソドックスなものではGoetheの資格、あるいはTELCでしょうか。この辺があればドイツでの就職はかなり楽になりますね。

日本人である我々にとって母国語は日本語のため、日本語の能力を証明する書類などは不要です。

ちなみに、英語、ドイツ語も語学の資格の有効期限は2年とされていますが、そこを気にする企業は基本的になく、5年前でも6年前でも大丈夫なようです(もしかしたら、そこも気にする企業もどこかにあるのでしょうが)。

大学の成績証明書

日本での転職ではあまり重視されませんが、ドイツではがっつり重視されるものの筆頭候補が「大学の成績証明書」です。僕は30歳を過ぎてのドイツ転職で、大学でのことなどすっかり忘れていましたが、ドイツの会社からはしっかりと成績の証明を求められました。

転職先の企業がどれくらい厳格かにもよりますが、一応原本を(可能であれば英語で)持っておくと良いでしょう。場合によっては卒業した大学に行き、受付で手続きしなくてはいけないので、ドイツに行く前にやっておくべきです(最近はオンラインでできる大学もいるようですが)。

噂では、ドイツの企業はGPAが3以上の人じゃないと取らない、などありますが僕の場合は底辺みたいな成績でも大丈夫でした。

前職の社歴を証明できるもの

提出しろと言われることは少ないですが、社歴〇〇年以上、や自身のキャリアを証明するために、極力日本での仕事の期間が分かるような書類は持っていると便利です。MBAなどを受験する場合は、社歴〇〇年以上、みたいな条件があるので、その場合日本での社歴を証明できる書類(認証翻訳)が英語かドイツ語で必要になるようです。

実際問題、ドイツで転職するだけであれば僕の周りで提出させられた人は見たことがありませんが、会社によっては厳格に書類提出を求めるケースもあるようです。

ちなみに、ドイツでは一般的な「Recommendation letter」は日本では手に入ることが稀ですが、もし上司との関係が良好で、頼めるようでしたらこれももらっておくと良いでしょう。

Follow me!