【恐怖の感染症】日本人がドイツで注意しなくてはいけない病気ベスト5

海外渡航の際に注意しなくてはいけないことの一つが「病気対策」です。異なる医療事情、保険事情に加え、生活習慣もばらばらで、日本人の中には簡単に海外で体調を壊す人が少なくありません。

ドイツでは日本人は、どのような病気に気を付ければよいのでしょうか?

ダニ脳炎

寒い地域で発生する、ダニを媒介とした脳炎です。厚生労働省の説明では、以下のような恐ろしいことが書かれており、外務省の公式HPでもドイツ渡航時にはワクチン接種を推奨する感染症の一つです。

ヨーロッパ亜型による感染では、そのほとんどが二相性の経過をたどります。第一相では発熱、頭痛、眼窩痛、全身の関節痛や筋肉痛が1週間程度続き、解熱後2~7日間は症状が消え、その後第二相には、痙攣、眩暈、知覚異常、麻痺(まひ)などの中枢神経系症状を呈します。致死率は1~2%、回復しても神経学的後遺症が10~20%にみられるといわれています。ダニ媒介脳炎について

致死率1~2%って割と高いですよね。加えて、10~20%の後遺症というのはかなりえぐいです。抗生物質は効かないので、ワクチンによる予防が必要になってきます。

ワクチンに加え、3月~10月のダニの発生時期には肌を露出して森や山などに行かないような対処法が必要となります。特に、ハイキングはドイツ人が好む趣味の一つ、友人との付き合いで山に登ることも少なくありません。

HIV

日本全体のHIVの感染者数は2021年の段階で約30,000人(人口比0.1%以下)。2000年以降じわじわとですが増加傾向にあります。

一方のドイツですが、HIVの感染者数は日本よりも人口が少ないにも関わらず87000人(人口比0.1%)と、2倍以上です。
(出典:AIDSInfo

この数字は日本よりも高いですが、世界各国の高水準な国々と比べるとまだましです。南アフリカでは感染者750万人で、人口比17%とえぐい水準に達しています。

ただ、ドイツの場合、日本よりも国内に住んでいる外国人の数が多いのが問題で、国際的な性的関係などを持つと、やはりHIVへの罹患確率は高まります。

例えば隣国のフランスでは患者数は18万人(人口比0.3%)、ドイツへの出稼ぎが多いロシア・ウクライナでは100万人(人口比1%)、と注意が必要です。

対処法ですが、注射器の使いまわしや避妊具なしの不特定多数との性交渉を避ける、などが挙げられます。後述するB型肝炎と似たような感染ルートですね。

メタボリックシンドローム

外務省公式HPにも書かれている通り、ドイツではメタボリックシンドロームは日本人が注意しなくてはいけない生活習慣病の一つです。

一般的に、ドイツの料理はボリュームもあり、高カロリー、高タンパク質、高脂肪、高コレステロールです。また、ビールは500mlあたり200~250 キロカロリーあります。メタボリックシンドロームにならないよう、食べ過ぎには十分注意してください世界の医療事情 ドイツ

例えば、場合によってはドイツ人がおやつ代わりに食べる「Currywurst(カレーソーセージ)」ですが、1回の食事量である170g当たりのカロリーは約400Cal、脂質は33gです。大抵はフライドポテト(125g当たりカロリー308Cal、脂質15g)とマヨネーズとセットになるので、これだけで日本人男性の一日の推奨される一日の脂質摂取量50gに到達してしまう恐ろしさです。

(出典: Wikifit

ちなみに、ドイツ人の主食の一つであるSchnitzel(日本のとんかつのようなもの), これは200g当たり約500Cal、脂質が22gです。これは単体ですと思ったよりカロリーが少ないですね。ただし、Currywurst同様フライドポテトとセットで食べることが多いので、一回の食事で1000Calくらい達してしまいます。

ドイツはジョギングをする人が多く、各都市も大通りを離れればランニングコースが充実しています。ドイツ料理を食べすぎた後はランニングをしましょう!

鬱病

同じく外務省のHPからの引用となりますが

夏は極端に日照時間が長いので睡眠時間が短くなってとかく疲れやすく、逆に冬は極端に日照時間が短くなりビタミン(特にビタミンD)が不足しがちとなり、鬱な気分に陥りやすくなります。気分転換を図って日光浴をするなど、環境に自分の生活を上手に適応させることが大切です。世界の医療事情 ドイツ

ドイツの自殺率は日本の半分程度で、うつ病の罹患率も世界的に見れば特別高い傾向にはありません。ただ、正確な統計データはありませんが「ドイツに移住した日本人」に限ってみれば、メンタルをやられる人の割合が非常に高いように思います。

  • 慣れない環境
  • 新しい友人関係
  • 言語の壁
  • 冬の日照時間の異常な少なさ

こういった様々な要因が合わさって、ドイツに意気揚々として移住してきた日本人のメンタルをボロボロにします。個人的には、ドイツに来た日本人のうち3割程度は初年度でメンタルをやられて日本に帰っていく印象です。

対処法としては、ビタミンDの接種、冬場はトルコやイタリアなど日照時間の長い国に旅行する、などが挙げられます。

B型肝炎

外務省の「推奨されるワクチンリスト」にも乗っているB型肝炎。実際にはドイツでの罹患率は日本同様「低い」にカテゴライズされており、普通に生活していれば感染することはありません(血液感染なので、母子感染か注射の使いまわし、避妊具なしの性的行為などが主な感染ルート)。

感染率が低いにも関わらずなぜ注意しなくてはいけないかというと、慢性化すると治療が難しく、肝臓ガンなどに発展する恐れがあるからです。HIVと同じように、みだりに人の血液に触れたり、避妊具なしでの性交渉はやめましょう。

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