ドイツでAirbnbを使用するのは危険?使用上の注意点

AirBNBとはアメリカで2008年に設立された民泊用プラットフォームで、現在は従業員5,000人を抱える巨大企業に成長、世界各国でサービスを展開し、もちろんドイツもその中に含まれています。

ホテルとの違いは、家主が一般人であることが多く、家主の家の一部を借りたり、全体を貸し切ったり、さも自宅のようにくつろげる点です。キッチンにあるものを使ってよいとしている家主が多く、ホテルにはない長所になりますね。

さて、そんなAirbnbですが、調べてみると危険なうわさも出てきます。日本より治安が悪いとされているドイツでAirbnbを日本人が使用するのは危なくないのでしょうか?ドイツで10回以上Airbnbに宿泊している僕の経験を元に解説します。

ドイツでAirBNBは安全か?

これはドイツに限ったことではなく、世界的な傾向ですが、Airbnbをめぐるトラブルは多く、全体の0.1%の宿泊案件で何らかのトラブルが発生していると報告されています。報告されているトラブルのうち多くは物的損害(つまり、宿泊者側が宿泊施設の何かを壊したことによる損害賠償云々)であるものの、ホスト側が宿泊客に危害を加えたという事件も少なからず発生しています(具体的には、アメリカでレイプ事件が発生)。

その他、詐欺事件、サイバー事件なども発生しているようで、民泊という特性上、どうしてもホテルなどと比べるとその辺の安全管理は乏しいように思えます。

Airbnb側では、宿泊者&ホストの双方に身分証明書の提出を求め、最大限犯罪発生の回避に向けた努力はおこなっているようですが、これが果たして効果を発揮しているのかはわかりません。

全体の0.1%のトラブル発生率、というのが多いとみるか少ないとみるかは個人次第でしょう。例えば、僕はかれこれ彼女や友人との旅行も含めて10回以上Airbnbを使用していますが、一度もトラブルに巻き込まれたことはなく、むしろホスト側のパーティに誘われたりと、いい思い出しかありません。

一方で、知り合いの中には「ホストの男性にめっちゃナンパされた」とか「鍵が壊れて開かなくなった」とか「チェックインの時間になっても現れなかった」ホテルでは起こりえないようなトラブルも発生しています。

トラブルを回避するために

トラブルは、ある程度注意することで回避できると思います。以下、僕がAirbnbを使用する際に注意している点です。

レートをチェック

一番わかりやすい指標が、宿泊者によるレートです。日本でいう食べログのように、過去の宿泊者が泊まった宿に対するレビューを書いてくれているので、それが参考にできます。例えば、以下の青く囲ったレートは122人にレビューされ、かつレートが4.88というとても良いものです。

宿泊宿をクリックしたら、どのようなレビューなのか宿泊者の声も見ることができ、参考になります。一方、その下の宿はまだ誰もレビューを書いていません(おそらく、新しく登録されたのでしょう)。その分、レビュー評価の高い宿よりも安価になっているので、節約したい人などにとっては魅力的ですね。

5点満点で、レビューの数が30以上、点数が4点台後半であれば基本的に外しません(ホスト側も宿泊客にレート付けできるシステムなので、お互いに良い評価をしあう形でみな高評価となる)。逆に、レビュー数が極端に少なかったり、点数が4点を下回っているような評価は避けたほうが良いでしょう。

ただ、レビューの内容を見て納得できるようであれば問題ないかもしれません。例えば上記の物件ですと、レビューは悪いですが、内容を見てみるとシャワーが壊れていたことが原因のようですね。

郊外や裏通りは避ける

あとは、郊外や裏通り、あるいは地下など、万が一なにか起きたときに助けが呼べないような場所は避けるべきですね。逆に、集合住宅の一室など、なにかあれば隣に助けが呼べるような環境は安全です。

傾向として、やはり古い、ぼろいマンションには住んでいる人(移民や酔っ払い学生など)の質も悪い傾向にあり、どちらかと言えば避けたほうが良いでしょう。

AirBNBはお勧めできるか?

個人的には、以下のような条件の場合、AirBNBは適していると思います。特に、グループで滞在する分には危険も薄いですし、キッチンが使える、みんなでリビングを共有できるという利点がフルで活かせます。

  • グループでの宿泊
  • 1ヶ月以上の長期の宿泊

(ただ、グループで泊まる際は騒音などに気を付けないと、あとから家主や隣人にクレームを入れられますね)

逆に、個人での短期宿泊では、ホテルやホステルを利用したほうがコスパも良いし快適でしょう。Airbnbは基本的に家主からカギを預かってチェックイン、という流れなので(ただし、最近ではパスワードによるチェックインの形式も増えてきている)、チェックインの際に家主が現れないと中に入れないという危険があります。

特に、目的地への到着が夜だったりすると、確実に受付が開いているホテルのほうが安全ではあるでしょう。

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