ドイツでの日本人との出会い方5選

ドイツには10万人近い日本人が生活していると言われ、ヨーロッパでイギリスと並んで日本人の居住の多い国の一つです。ドイツに住んでいると、日本人の友人の伝手がものをいう場面が多く、ビザのアドバイスや就職の紹介など、日本以上に「日本人の友人」の持つ価値は高いのではないでしょうか。

インターネットなどで閲覧可能な情報はその発信者のバイアスがかかりやすく、正確な情報とは呼べないことも少なくありません。できるだけ多く情報の間口をもって、自身に必要だと思える情報を取捨選択できる環境を整えましょう。

ただ、ドイツに普通に住んでいると中々知り合う機会も少ないと言えます。デュッセルドルフのように日本人が多い街であればともかく、フランクフルトやベルリンのような大都市でも、普通に生活しているだけでは日本人と知り合うことはありません。どのように日本人の友人を作ったらよいのでしょうか?

日独コミュニティで知り合う

一番オーソドックスな方法としては、ドイツの各都市に展開している「日独コミュニティ」(別名Stammtisch)などを介して日本人と知り合う方法です。大体、人口20万人以上くらいの中堅都市であったり、大学があるような都市であれば多かれ少なかれ日本関連のコミュニティが存在しており、毎週(あるいは毎月)定期的なミーティングをおこなっていることでしょう。

こうしたコミュニティは、ただ単にドイツ人と日本人が知り合うだけでなく、ドイツという日本から遠く離れた場所で日本人同士のつながりを持つための機能も果たしています。

会費、参加条件、開催の日などはそれぞれの運営機関によって異なりますが、同じ日本人同士なので参加のための障壁はそんなに高いものではありません。一度お気軽に参加して、雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか(各都市のコミュニティは、大体FacebookのようなSNSからアクセスが可能です)。

ちなみに、大学が運営しているようなコミュニティは年齢層が若く、僕のように30歳を超えてドイツに渡った人から見るとちょっと打ち解けづらいかもしれません。社会人が自主的に運営しているようなコミュニティのほうが、アラサーの参加者にとっては傘下のハードルが低いかもしれませんね。

友達の紹介で知り合う

友達の友達はまた友達、ということで日本人の共通の友人を通じて友達の輪が増えていくケースも多いのではないのでしょうか。僕の場合、デュッセルドルフに住んでいた際は毎週のように日本人同士の飲み会などが開催されて、しょっちゅう顔を出すうちにドイツの日本人たちの交友関係が拡大していきました。

ただ、僕はワーホリでドイツにきたくちで、どうしても圧倒的な資金力を持つ駐在員さんたちと一緒につるむことはありませんでした(日本食屋に行くほどの資金がないので)。

中には、ドイツに来たばかりの日本人を食い物にするエージェントやナンパ師も潜んでいるので、同じ日本人同士だから、友人の紹介だから、といって気を抜かずにいたほうが良いでしょう。

語学学校で知り合う

語学学校に通っていると、様々な国籍の生徒がいて、その中には当然日本人もいます。特に、デュッセルドルフのような日本人の多い街の語学学校であれば、どのようなところでも多かれ少なかれ日本人がいるのではないでしょうか。

  • ドイツ人の旦那さんをもつ日本人女性
  • 僕と同じようなワーホリ組
  • 大学・大学院受験を目指す層
  • 駐在員さんの家族
  • 休学している大学生

など、日本人の生徒の種類もあれこれですが、僕は境遇も年齢も似ている同じワーホリ組の日本人たちと仲良くなる傾向にありました。

語学学校によっては授業以外にも課外活動など提供しており、日本人だけでなく様々な国籍の生徒と仲良くなることが可能です。ワーホリでドイツに来て全く頼れる友人がいない、という場合、こうした語学学校を活用してみるのは良い作戦の一つでしょう。

ただ、せっかく語学学校に通っているので、あまり日本人同士でつるみすぎてしまうと、ドイツ語や英語を磨くことができません。日本人のコミュニティは重要ですが、別途語学を研鑽できる外国人の友人層も一定数もっておきましょう。

イベントなどで知り合う

大きな都市などですと、割とイベントごとが多種多様です。日本関連のイベントでも、映画祭や漫画祭、柔道や空手、寿司など様々なものが企画されており、日本好きなドイツ人や、ドイツに住む日本人との交友の輪を広げることができます。

こうしたイベントごとは、街のポスターなどでも告知されていることがある一方、基本的にはオンラインでの宣伝となるので、日本関係のコミュニティの発信はフェイスブックなどで逐一確認しておくと良いでしょう。

また、こうしたイベントごとは大抵みな共通の友人などと訪れるので、一人で行くのではなく、2~3人の友人を引き連れて訪問することをお勧めします。日本ではこうしたイベントごとで友人を作るという機会はめったに無さそうですが、ドイツでは割と普通に行われますね。

バーや居酒屋などで知り合う

最後に、ちょっとリア充的な方法ですが、地元のバーや居酒屋で日本人同士意気投合して仲良くなる、というケースも結構あります。例えば、デュッセルドルフのニッコーホテルの地下のバーや、フランクフルトでいうと某日系寿司屋など、割とふらっと一人でも立ち寄るところが多いところは仲良くなるケースが多いですね。特に、こちらもグループで行ったりすると、親友とまではいかずとも1~2時間話せる程度の友達は作れます。

まとめ

さて最後に、僕がドイツで仲のいい日本人(と勝手に思っている)の友達(少なくとも、声をかければ一緒にお茶できる程度の仲)×30人と知り合った経路について以下にまとめてみました。

男女比は19:11、平均年齢は33.2歳です。僕のドイツに来た年齢が30歳、現在36歳なので、似たような年齢の友達がやはり多くなりますね。

まとめてみると分かる通り、やはり「友達経由」で友達が増えていくルートが一番多いですね。特に、ドイツに5年、10年と住んでいる友達から紹介してもらうと、日本人の友達の輪が芋づる式に繋がります。他には、デュッセルドルフやフランクフルト等であれば日本人と知り合う機会も多いので、「バーなど」の偶然な機会を利用することで友達の輪が広がります。日本人同士、やはり異国で知り合うとほっとするもので、仕事でもプライベートでも助けてもらうことが多いでしょう。

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