ドイツの日系企業に入社して一日目にやったこと

一度日本のブラック企業で社畜を経験し、完全に自己肯定感を失った僕は、ドイツでゼロからの再スタートを切れるチャンスを手にしたとき心の底から幸せでした。

しかし、その幸せとは裏腹、結局のところ自分が収まるのは在独と言えど日本の企業。経営やマネージャーのポジションには、日本からエリート気取りで来る駐在日本人が居座っており、一歩間違えればまた社畜になってしまうのではないかと、特に勤務の初日は、不安と緊張で心臓が張り裂けそうでした。

少なくとも僕と似たように自己肯定感が決して高いとは言えない方のために、ドイツで日系企業に就職したときの勤務一日目の出来事を赤裸々に綴ろうと思います。

大企業で一日目にやったこと

初日に関して話すと、おそらく大企業と中小企業でやや様相が異なるでしょう。まずは、現地法人の従業員数が50名や100名を超えるような割と大きな企業のケースを紹介します。

人事から会社について説明

企業が大きくなればなるほど、社員はドイツ人の割合が高まり、人事や法務、総務といったポジションには日本語が話せないドイツ人が在籍しています。そのような “同僚” から、会社概要や出退勤のシステムなどを教わるのが、あなたの一日目の仕事です。

僕が当時受けた説明やオリエンテーションの中身をざっくり下にリストアップしました。

  • 会社概要の説明
  • 昇給の仕組み
  • 病欠や遅刻時の対応
  • 出退勤のシステム
  • 休暇の取り方
  • ボーナス
  • その他福利厚生など

ドイツ語ができればドイツ語で行われますし、できなければ英語で説明されるでしょう。ここは正直緊張する必要はありません。素直に説明を聞き、分からなければならないところは質問して、楽しく過ごせばよいと思います。

僕のときは、人事の人が明るく接してくれたのに加え、「君は本社ではなく、うちの社員だ。だから絶対に駐在員と同じように働いてはならない。ここの法律に守られているし、ドイツのやり方を遵守するのだ」と言われ、ドイツ人の人事の方に、男の方でしたが惚れそうになりました。

自己紹介周り

その後は自分が所属する部署のメンバーへの自己紹介が待っています。もちろん、部署のメンバーへの紹介が終わったら、他部門でもコミュニケーションが必要になる可能性のある人へは挨拶に向かいます。

その時は日本人の上司が丁寧に紹介してくださったので、スムーズに挨拶周りができました。

施設紹介

続いて、建物内の紹介です。ランチを食べる場所、休憩場所やコーヒーの入れ方、それから駐車場や倉庫などを一通り見て回りました。

いきなり激しい論争が繰り広げられるミーティングに放り込まれるなんて可能性は低いと思うので安心してください。仮にミーティングに参加したとしても、それは社内の雰囲気などを見せるためであって、いきなり存在感を発揮しろ、という意味ではないので安心して大丈夫です。

部署の人から改めて製品説明

人事の人はあくまで人事専門。担当部署の製品に関しては、改めて詳しく説明を受けます。これはおそらく一日目では終わり切らないので、数日続く可能性が高いです。僕の時は、ランチの直後だったのも相まって、マンツーマンで教わっているにも関わらず、強烈な睡魔に襲われ、話された内容をほぼ覚えてないというアクシデントに見舞われました。

正直、社会人としてNGの行動でしたが、家に帰ってからカタログなどを見返してなんとか復習し、取り返すことができたつもりでいます。

メールで関係者に挨拶

そうこうしているうちに、IT部門の方からパソコンを渡されるので、メールの設定を行います。コミュニケーションを取るであろう本社の日本人へ、自己紹介メールを書かされました。

中小企業で一日目にやったこと

続いて中小企業に入社した時の初日の流れを説明します。大企業と異なる点はやはり、社員の日本人率が高いところや、部署が枝分かれしておらず、オリエンテーションや業務に必要な備品の導入が体系的に行われないところでしょう。

自己紹介

まずは自己紹介を行います。20名程度の会社でしたので、朝礼の時にまとめて全員に挨拶をしました。

パソコンを購入するためSaturnへ

それから、同じく現地採用の先輩と一緒に車でSaturnへ。何かと思えば、「パソコンを買いに行くよ」とのことでした。Saturnへ着くと、2000€以上の中から一つ好きなものを選ばされました。

正直パソコンに詳しくなかったため、どのメーカーがいいのか、どのスペックを買えば問題ないのかよく分からなかったため、かなり困惑したのを覚えています。先輩に「どれがいいですかね?」と質問しても、「好きなのでいいよ。失敗しても知らないけどね」と他人事の返事をされ、先が不安になりました。

パソコンの設定

パソコンを購入し会社に戻ったら、まずは設定に入ります。必要なアプリをダウンロードしたり、メールを設定したりします。この辺は社長が細かく指示を出してくれたので助かりました。

社長が直々に会社説明

一通りパソコンの設定が終わると、今度は製品について社長がプレゼンを行ってくれました。その会社はBtoBのニッチな製品を扱っていたので、一発で全てを理解することができませんでしたが、「最初は仕方ないよ、頑張って勉強していこう。分からないことは何でも聞いて」と言われ、少し安心したのを覚えています。

オフィスの使い方の説明

落ち着いたところで、コーヒーの入れ方、キッチンの使い方などをレクチャーされました。大企業と違ってオフィスも小さいため、難しいことはほぼありません。この辺は緊張しないで済みました。

まとめ

結論として、大企業と中小企業で初日の流れが少し変わります。規模が小さければ小さいほど、担当者によって説明の丁寧さや対応のきめ細かさが変動するしょう。大企業であれば、専門の人がプロとして体系的に導いてくれますし、パソコンを自分で選びにいくなんて可能性もないため、安心できます。

いずれにせよ言えることは、いきなりがっつり仕事が始まるわけではなく、徐々に慣れていこう、というスタンスだということです。一日目の会社までの道中は自己肯定感ゼロで、不安に押しつぶされそうでしたが、始まってみれば皆優しく、肩ひじを張らずに済みました。

今回は日系企業の入社一日目について語りましたが、そもそも日系企業とドイツの企業で働くことの違いをまとめた記事がありますので、気になる方はそちらも参考にしてください。

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