
ドイツで転職エージェント・人材コンサルとして実績を持つADENi。あまりメディアなどで大々的に露出をしませんが、知る人ぞ知る少数精鋭の人材コンサル会社としてドイツでは有名です。
今回は、個人的な体験談を含め、ADENiの評判・情報などについてまとめていきたいと思います。
ADENi Recruitment Agency
ドイツで5年近い営業実績を持つADENiは、デュッセルドルフに事務所を構える少数精鋭の人材コンサル会社です。ドイツ企業の中でも特にマーケット力・育成力を持つ「在独日系企業(メーカー・商社・金融機関)」にフォーカスした人材コンサルを得意とし、他の有象無象の人材コンサル会社との差別化に成功しています。
代表であるケルナーさんは、世界の大学ランキングでも常に上位に食い込む名門「ベルリンフンボルト大学」で心理学・日本学を専攻し、その後日本の最大手印刷会社の大日本印刷に新卒採用された驚きの経歴の持ち主です。
その華々しい経歴をひっさげ、自身の得意分野である人事コンサル・日独関係という強みをさらに活かすためにドイツに戻りADENiを設立、若くして人材コンサル界での地位を確立したやり手女社長です。
会社としての規模は小さいものの、少数精鋭で人事の知識に長けた人材コンサルチームを持ち、デュッセルドルフ界隈の日本人現地採用者の中でも割と良い評判を聞きます。後述の通り、女性社長、ドイツ人、日系メーカーと多く繋がりを持つ、という特徴を生かし、応募者の隔てなく就職の斡旋に成功しています。
ADENi Recruitment Agency
- 設立:2017年
- 規模:少数精鋭
- 代表: シュテフィ ケルナー
(本社ウェブサイト情報等を引用)
ADENiから応募する体験談
僕が実際にADENi応募した際の流れについてですが、以下の通りでした。
- ウェブ上から応募
- 担当者から後日連絡がある
- オンライン上で面接
- 後日仕事の紹介がある
- 企業面接
これは、一般的なドイツの転職エージェントの流れのようです。他の人に聞いても、時間の差などはあれど、基本的に上述の流れから大きな乖離はないようでした。
僕の場合、オンラインでの面接ではかなり親身になってこちらの条件や経歴を聞いてくれたのが印象的でした。
例えば、他の転職エージェントなどではどうしても僕のようなFラン大学卒で、英語もあまり話せない候補者は初めからバカにされたり、返信すらないことが多いのですが、ADENiの場合しっかりと僕のような者とも面接の時間を設け、キャリアや、今後どうしたいかまで聞いたうえで、改めて太一さんの条件に合いそうな仕事を紹介させていただきます、という親切な感じでした。
僕自身、勢いでドイツワーホリにきたものの、ドイツ語も話せないうえ、英語力も満足なレベルではない、これといったスキルもないし、コミュニケーションも苦手、とドイツでの就職を半ば諦めていたものの、なんとこうした条件にあう会社を後日見つけ、改めて連絡をくれました。
(ドイツコミュニティは狭いので、業種など個人の特定に繋がりそうな情報は伏せさせていただきます)
僕のような応募者にも親身になって仕事を見つけてくれる姿勢は、高慢なコンサル会社が多いドイツにあっては中々珍しいと思います。ADENiはおススメです!
ADENiから応募する良い点
体験談や周りの日本人の話などから、良い点をまとめようと思います。
社長が多国籍人事、心理学、日本学に長けた専門家であり、かつ自身が日本で苦労した経験もあるので、特に、若くしてドイツに渡りたい学生や、苦労してドイツに渡航した就職者などの面倒を見るのが得意とされています。
体験談でも書いた通り、僕のような低スペックの人間も見捨てずにフォローしてくれるのは非常に大きな長所だと思います。実際には、僕以外にも英語力・ドイツ語力ともにほぼゼロでも仕事を斡旋してくれた例もあるようで、社長の人脈の太さに脱帽です。
- 低スペックの人間も見捨てない
- 親身になって個人的にやり取りしてくれる
悪い点
続いて、悪い点についても触れていきます。
上述の通り、個人的にも海外経験の豊富な社長で、ついつい熱が入ると応募者のことを根ほり葉ほり質問する癖があります。
これが人によっては「おせっかい」「話過ぎ」ととられることもあります。実際に、他の評判サイトを参照してみると「9割はキャリアの話をして、最後に5分程度スモールトークをして終わりましたが、根掘り葉掘り情報収集してくるところ以外は好印象でした(参照:悠々ユーロ)」等と書かれていました。
- 良くしゃべる
- お節介にも見える
総括
個人的な意見としては、イラっと来る人材コンサルもある中で、ADENiは最も信頼のおけるエージェントの一つだと思います。
上述の通り、僕のようにドイツに縁もゆかりもなく来てしまった人間も見捨てずに支えてくれる親身さ、ドイツの日系企業との広い繋がり、社長の持つ専門性など長所が多く、転職で困った場合にはぜひ活用してほしい会社の一つです。
ADENiから応募する
新卒で出版会社に働くが、2年で体調を壊し退職。以後30歳近くまで職を転々とし、終いには地元のブラック卸売り企業で年収300万円残業100時間生活を送る。31歳の誕生日直前にドイツにワーホリで渡航。現在フランクフルト在住。