超初心者がゼロからビジネスドイツ語を身に着けるまでどらくらい？

ドイツに住む日本人の目的の一つに、「流暢にドイツ語が話せるようになること」が挙げられると思います。ペラペラのドイツ語を夢見て、語学学校に1年通ったり、ワーホリをおこなったり、という日本人を少なからず見てきましたが、実際に「ドイツに暮らすだけ」ではドイツ語は身に付きません。

恐らく、漫然と英語の勉強を中学校～大学まで続けてきた方なら身に覚えがあると思いますが、語学は放っておいても身に着くものではなく、ある程度コツを取り入れて修練しなくてはいけないのです。

僕の場合、ドイツに来た時にはドイツ語レベルは初心者中の初心者で、「こんにちは」「さようなら」すら発音が悪く通じなかった覚えがあります。そんな僕がビジネスでドイツ語を流暢に使いこなせるようになったのは、ドイツ滞在が3年を過ぎたくらいからです。

習得にどれくらいかかるのか？目安は三年

一般的に、日本人が欧州諸語を身に着けるのに必要な勉強時間は、全くのゼロからスタートして1000時間～2000時間と言われています。そのため、単純に一日1時間をドイツ語の勉強をおこなうとして、ざっと3年から5年を要する計算となります。

勿論、語学学校に通うなどして短期間で集中的に勉強に取り組めば、この期間が1年から、早い人では半年程度でも可能になりますが、普通に社会人として働きつつ空いた時間を勉強に費やすようなやり方では、この「1日1時間」が無難なノルマではないでしょうか。

ちなみに、ドイツに10年住んでいてもドイツ語が話せない人もいますし、逆にドイツに住まなくてもドイツ語が話せるようになっている人はいます。僕の場合、ドイツ語は日本では勉強したことが全くなく、ドイツに来てから始めた形です。ゼロからスタートして、仕事でつかえるようになるまでほぼ3～4年かかりました。

また、僕の場合以下のようなアドバンテージがありました。

パートナーがドイツ人のため、日常会話でドイツ語が使える
英語を先に身に着けていたため、ドイツ語の文法が早く身に着く
仕事でドイツ語の資料を読むことがあり、必要に迫られる

そのため、机に向かって勉強する時間は一日30分に満たないこともありましたが、基本的に毎日ドイツ語と触れる機会はあり、それが僕のドイツ語能力向上の助けに繋がったと思います。

お勧めの学習方法（リーディング・リスニング）

TOEFLのような英語試験を受験すると、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つの軸からテストが構成されていることが分かります。ドイツ語の勉強もこれと同様に、それら4つをバランスよく学習していくことが必要です。

ドイツに住んでいれば、ドイツ語は身近にあふれているので、わざわざたくさんの参考書を買う必要はありません。一冊、軸になるような参考書が一つと、加えて毎日時事的なコンテンツに目を通していれば、おのずとリーディング＆リスニング能力は身に着きます。

肝心なのは、わからない単語をわからないままにするのではなく、そういった単語はしっかりと辞書などで調べ、自身のノートブックに記載し、あとから見返せるようにすることです。

文法の参考書を1冊終える×2周
新聞を読む
簡単なテレビ番組を観る
新聞やテレビで新しく見知った単語をメモ帳に残していく

勿論、最初からいきなり新聞や本にとっかかるのは難易度が高いので、習熟レベルに応じてどのようなマテリアルを使うのかを決めていくと良いでしょう。

お勧めの学習方法（スピーキング・ライティング）

ドイツ語の学習には、スピーキング・ライティングといったようなアウトプットの学習も欠かせません。理論的には、新聞やニュースなどで得た新しいドイツ語の知識をこうしたアウトプットの場で披露していけば自然とドイツ語の知識は身についていくのですが、現実問題こうしたドイツ語を披露する場所というのはドイツに住んでいても意外と多くはありません。

僕の場合、最初のドイツ語がほとんど話せない時は語学学校を活用し、少し話せるようになってきたらタンデムパートナーやプライベート講師に移行、そして最終的には費用の一切かからない「ドイツ人との会話を通じた練習」に行きつくに至りました。