ドイツでニートがワーホリから正規採用に至るまでの第一歩

プロフィール欄にも書いてありますが、僕は日本のブラック企業を脱出しドイツに移住、無事就職した人間です。僕はドイツに初めから親せきや友人がいたわけでもなく、身一つでドイツに来て、そこで一から人脈を構築し、会社に応募し、就職までこぎつけたわけです。

当然、頼れる友人もなく勝手知らない異国の地で生活することは困難が伴いましたが、それでもどうにか運にも助けられ、永住権取得に至ったのです。

僕と同じような境遇で、なんのバックグラウンドもなしにドイツにワーホリでふらっとやってきて、そこから内定をゲットする方法について、今回は述べていきたいと思います。

人脈を作る

まず、ワーホリ組には社会的な信用がありません。以前の記事でも書いた通り、家探しや口座作りなど、あらゆる場面で「でも、職業にも学業にも就いていないんでしょ?」といってニート扱いされます。というかニートです。

僕はドイツ語が堪能なわけでもなく、英語だって自力で勉強したっきりで、帰国子女というわけでもありません。最初に必要になってくるのは、自身の孤独なドイツ滞在での助けとなる人脈の形成です。

幸いにも、デュッセルドルフやフランクフルトといったドイツの大都市には、少なからず日本人コミュニティや日本語勉強会などが存在し、友人を作るハードルは他国や他都市に比べると低い形です。

そこで、友人難易度の低い「日本語に興味のあるドイツ人」または「同じ境遇でドイツに来ている日本人」の友人コミュニティを形成することが最初のステップとなります。

情報収集

情報はインターネット上にもたくさん出回っていますが、願わくば友人などの直接の口コミの情報に頼ったほうが良いでしょう。というのも、インターネット上の情報は大抵、どこかの企業の宣伝だったり、アフィリエイト目的だったりと、嘘とは言わないまでも、少なからず改竄されている可能性があるからです。

  • どうやって企業に応募すればいいのか
  • 履歴書はどのようなことを書けばいいのか
  • 面接では何を聞かれるのか
  • 日系企業とドイツ企業どっちが良いのか

こういったドイツ就職を目指す者にとっての疑問点は、当然インターネット上にも出回っていますが、最終的な答えとしては「人によって異なる」となり、自分の境遇を踏まえた上での回答となります。

例えば、ドイツの大学院を卒業した人、ドイツ人と日本人とのハーフでドイツ語がペラペラな人、などと身一つでドイツに来た僕の状況を比較しても当てにならず、結局のところ「自分と同じような境遇の人がどのように就職できたか」という生きた情報のほうが頼りになるわけです。

自己分析と企業の選定・ターゲッティング

さて、ここまで来たら何となく「どのような企業」をターゲットに就職活動したら効率的かおぼろげながらわかってきます。このターゲッティングはドイツの就職活動では非常に重要で、的外れに手あたり次第応募しても時間と労力の無駄になってしまいます。

  • 語学要件
  • 過去の業界・職歴
  • ドイツで何がしたいか

この辺のプロフィールは、ドイツで職を探すにあたり重要なファクターになります。語学要件に関して言えば、僕のように「日本語×英語」の素養がある人間であれば、まず間違いなくドイツの日系企業に応募することがベストチョイスになってきます(駐在員はドイツ語が話せないので、社内公用語は自然と英語になる)

逆に、英語+ドイツ語も話せる、という人にとっては、ドイツ企業も視野に含めることができてきますね。

また、過去の職歴に関しても同様に、自身の道しるべとなります。ドイツの場合、前職の専門性=応募しようとしているポジションの専門性であることが望ましく、特殊な業界で働いていたような経験があれば、それだけで大きなアドバンテージになります。

逆に、その業界や職域の経験がないのに応募しても時間の無駄となってしまいますので、注意が必要です。例えば、僕の場合は某卸売り業界の営業でしたが、その僕がコンサルとか銀行とか法律事務所に応募するメリットは何一つないわけです。

さて、ここまでがニートからドイツで就職を目指すまでの最初の第一歩です。人脈構築→情報収集→自己分析・ターゲッティングと、大体ここまでで早い人であれば1ヶ月程度くらいで済むのではないでしょうか(僕の場合3ヶ月程度かかりましたが)。

この最初のステップさえ済んでいれば、あとは履歴書を用意してひたすらに企業にアプローチする形となります。重要なのは、上述の通り、自己分析をしっかりとおこない、どこの業界や職種が自身に最適であるかを就活前に理解しておくことです。日本の大学生の就活と似ているかもしれません、初心に帰った気持ちで一度、自身の半生を振り返ってみるのも悪くはないでしょう。

次回は、履歴書やカバーレターの書き方などについて述べていきたいと思います。

Follow me!