ドイツで見かける5つのウザい日本人駐在員タイプ

ドイツに長いこと住んで仕事をしていると、非常に嫌なタイプの日本人も多く目にします(個人的には、良い日本人2割、普通3割、変な人5割)。魑魅魍魎のごとく跋扈するドイツのモンスター駐在員には、いったいどんなタイプがいるのか、気になりませんか?僕の5年間のドイツ現地採用生活で培った駐在員モンスターリストをタイプ別に公開していきます。

マウント型

まず、典型的なウザい駐在員のタイプとして挙げられるのがこの「むやみにマウントを取りたがる」型の駐在員。無理もない、本社の厳しい出世競争を勝ち抜き、ようやくつかんだ駐在員の切符なのだから、自慢したくなるのは分かります。

青春も人生も勉強と仕事に捧げ、気づけば既にアラサー・アラフォー、特に人に誇れるものと言えば自身の駐在員としての肩書のみで、それを笠に着て現地採用社員や現地人に横柄にあたるタイプの駐在員は非常によく見かけられるのではないでしょうか。

「現地採用なのに頑張ってて偉いね」「いつか君も本社で採用されたいんじゃないの?」と常に駐在員であることを武器に僕ら現地採用やレストランのバイト日本人などを見下してくるタイプの絵にかいたような嫌な駐在員は、僕もドイツに来てから何十人とみてきました。

当てはまる行動:

  • 現地採用には常に上から目線
  • お前も俺みたいに駐在員になりたいだろ?と自慢してくる
  • 聞いてもない年収自慢
  • 聞いてもない学歴自慢

ちなみに、駐在員の偉そうっぷりを見て胸を痛めたい人は以下の記事を参照してください。

性欲暴走型

上述のマウント型と併発する恐れが高いのがこの「性欲暴走型」。ドイツ駐在員という中途半端な肩書、と法外に高い駐在手当のせいで勘違いをこじらせてしまった悲しき性欲モンスターです。

日本語を勉強するドイツ人女性はみな自分が声をかければデートしてくれる、現地採用の助成はみな日本人駐在員に抱かれたい、駐在員は金持ちで頼れる最強、という都合のいい妄想によって、私的なLINEを送ったり、居酒屋デートに誘ってお持ち帰りしようとする、という謎行動に出ます。

もっとも、女性側はこうした勘違い駐在員を裏で軽蔑し、旦那や彼氏に送られてきたLINEを共有しては、いずれセクハラで訴えてやろうと虎視眈々と機会を狙っています(僕の妻を職場で口説こうとしたデュッセルドルフ某電子部品メーカーのSさん、覚悟していてくださいね!)

当てはまる行動:

  • 社員に無理やり合コンを組ませてくる
  • 女性社員に私的LINEを送る
  • 取引先の女性社員にも声をかける
  • 女性社員からの評判は最悪、裏でこき下ろされる
  • 謎の武勇伝を披露
  • 自分はモテるという謎の勘違いをする

日本人ごり押し型

次に紹介するのはこの、日本人スピリット丸出しでいることで矜持を保とうとする白人コップレックス丸出し型の駐在員です。上述の2つに比べると大分マシに見えますね。自分が日本人であることしか個性の拠り所が無いため、ことさら日本企業、日本人、サムライ魂といった用語を多用します。

このような駐在員がリーダーにつくと、ドイツ人社員の前であえて分からないように日本語で話したり、日本的な考え方をドイツ人に押し付けたり、日本人だけで徒党を組んで行動するようになります。こういった日本凄い=俺凄いと勘違いする輩のせいで、戦前の民衆は暴走してしまったのではないでしょうか。

当てはまる行動:

  • 「日本ではこんなの当たり前」といってドイツ人に価値観を押し付ける
  • 一切ドイツ文化やドイツ語を学ぼうとしない
  • 過度な日本礼賛、ネトウヨ的言動をおこなう
  • 毎日日本食レストランのローテーション
  • 毎週日本人キャバクラのローテーション

パワハラ型

駐在員に限ったことではなく、日本中どこにでもいるタイプがこの昭和的な匂いを残す体育会系、パワハラ系駐在員。スキルはないが持ち前の体力と気合で駐在員の座を獲得したため、同じような根性論と無駄な努力を他者に押し付ける、イライラ度は低いが着実に体力を削られる厄介なタイプです。

ドイツだから多少パワハラ体質はマシかと思うなかれ、中には現地外資系企業に無理やり飛び込み営業させたり、年間半数を超える超過密出張スケジュールを組んだり、社員に自爆営業させたり(違法)、連日お酒の席に連れ回し土下座させたり、というまさに脳筋っぷりを見せつけてくれます。

当てはまる行動:

  • 根性論が大好き
  • 意味のない会議や残業が大好き
  • 休日は謎のボランティアイベントやスポーツイベントを組みたがる
  • 残業自慢が得意
  • 睡眠不足自慢も得意

虎の威を借るスネ夫型

最後に、上述のように実害は無いものの僕的には結構ウザい、スネ夫型の駐在員について。要するに、現地社員(特にドイツ人)には嫌われたくないので強く言えず、本社や上司にはヘこへこし、全く自分の意思を持たずにコバンザメのように派閥から派閥へと渡り歩き、世渡り上手勘を出している自称世渡り上手タイプです。

一見して害がないように見えますが、基本的に現地採用や現地社員にはよく思われていたいので、見栄を張ってできもしない約束をし、いざトラブルが発生すると簡単に責任を放棄し、現地社員になすり付ける、といったムーブをかましてきます。

  • できもしない約束をする
  • 自分では本社と現地の上手いつなぎ役になっているつもり
  • その割にはいざというときに問題を人に押し付ける
  • 支店長の腰ぎんちゃく
  • 支店長の誕生日プレゼントのために謎の集金をしてくる

ちなみに、日本のアンケート調査によると、嫌いな上司のいる日本人の割合は73.2%だとか。結局どこに行っても嫌な人はいるものですね。

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