日本人とは違う?ドイツ人の性格を徹底解説

僕は奥さんもドイツ人で職場もドイツ人同僚ばかりで、ドイツ人に囲まれた環境で生活しています。そんなドイツづくしの環境で5年も生活しているため、嫌でもドイツ人の性格を知る機会に多く恵まれて居ます。性格的な部分ですので、良い悪いではなく、あくまで「国民性」と割り切らなくてはいけませんが、中には日本人の繊細なキャラクターとは相いれない部分も少なくありません。

お役所的

まず、ドイツ人の性格を挙げるとしたら、とにかく「お役所的」であることが言えます。四角四面、融通が利きません。日本だったらそれくらい許してくれそう、ということでも、ドイツ人は厳格なルールに基づいて裁定するので、温情がありません。

仕事でも、客が困っているので書類を一つ融通してくれといっても、その書類の発行の権限は私にはない、これは私の業務内容ではない、といってたらいまわしにされます。仕事しかり、ビザの申請手続きしかりで、なにかにつけてドイツ人の堅苦しさには辟易してしまいます。

また、ショッピングに行くときなども、必ずレシートを取っておかないと、不良品をつかまされたりした際に「レシートがないので返品できません」となってしまいます。

すぐ感情をむき出しにする

日本人にとって慣れないドイツ人の性格の一つがこの「感情的」な部分だと思います。会社や学校であっても、怒ったり、喜んだり、泣いたりと喜怒哀楽を表現します。喜んだり笑ったりの感情であればいいのですが、怒鳴られたりされたらたまったものではありませんね。

ただ、このドイツ人の感情は一過性のもので、たとえ怒っていても翌日にはコロッと笑っています。日本人のように糸をひく怒りや恨みではなく、怒鳴りあっていた同士が翌日には笑ってお茶を飲むという、サイコパス的な様相を見せてきます。

特にドイツ人と働きだしたばかりのころは、このドイツ人の感情的な部分にメンタルをやられることも少なくありませんが、どうせ彼らは怒ったことなど翌日には忘れていますし、あまり気にしないようにしましょう。

表面的には礼儀正しく優しい

仕事をしていると何かとイライラすることの多いドイツ人の同僚ですが、街を歩いているドイツ人たちは基本的に礼儀正しく優しいです。駅で迷っていると道を教えてくれたり、ベビーカーを持ってくれたり、扉を開けて待っていてくれたりします。

ただ、これは僕の感覚ですが、他の欧州人の優しさとはちょっと違うなと思うところがあり、なんとなく表面的な優しさに終始している印象です。スペインなどに行くと、なんとなく骨の髄まで優しい人、というのは多いのですが、ドイツにいるとどうしても表面的には世間体を気にするので優しい、という感じが否めません。

少なくとも、生活している分には意地悪なドイツ人に差別されたり、いじめられたり、ということはほとんどありません。表面的には礼儀正しい人たちです。

ちなみに、ワシントンポストによるとドイツは「そこそこ友好的」に区分されるようです。
(出典:A surprising map of the countries that are most and least welcoming to foreigners

割と雑である

ドイツ人の性格を血液型で例えると、みんなO型な印象です。感情的で、細かい事にはとらわれず、割と雑な性格、といったところでしょうか。製品などをドイツ人に作らせると、たまに不良品が混じっていることもあり、100%の完璧を期する日本との違いに驚きます。

ただ、これには彼らにも言い分があり、100%を1ヶ月かけて目指すのと、99%を2週間で達成するのとでは後者のほうがコスパが良い、というもので、不良品などに対してはしっかりと後から弁済を行います。

ホームセンターで不良品をつかまされたことは二度ほどありますし、クレジットカードの支払い金額が異なったり、すでに支払った家賃の支払いの督促があったりと、割と自分の間違いを棚に上げてこちらに何かを要求してきます。ドイツ人がすごい剣幕で何かを嗾けてきても、向こうが間違っていることも少なくなく、態度に飲まれることなく堂々とした態度で意見しましょう。

果てしなく議論を続ける

日本にいるころにはよく「会議が多くて辟易」と思っていましたが、ドイツも負けてはいません。とにかく何かにつけてミーティングが多く、朝、昼、晩と何かと議論を戦わせています。

日本のミーティングと違う点は、ドイツの場合自分のあれこれの主張を言い合う場と化しており、誰も譲らずに議論は平行線をたどり続ける点です。忖度などの文化は存在しないため、机を挟んでただ大学のディベートのような光景が繰り広げられるわけです。

最終的に結論が出ないとどうなるのかというと、大体は後日上職にあたる人がやってきて「こういう風に結論します」といって議論とはあまり関係のなかった案にまとまっていきます。ドイツ人たちは、議論の際にエネルギーを燃焼したのか、どんな案になってもそれに従う形ですね。

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